イニエスタが現役引退会見で涙「これは悲しみの涙ではない。誇りの涙」。「僕たちのホーム」日本への愛、日本人にも感謝
8日に現役引退を発表した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがバルセロナで引退会見を開いた。バルセロナ公式やスペイン『マルカ』などがコメントを伝えた。 2002年のトップデビューからバルセロナで公式戦674試合に出場してレジェンドとなったイニエスタは、2018年のヴィッセル神戸加入でJリーグでもプレー。昨シーズンはUAEのエミレーツ・クラブでプレーした稀代のクラックは、自身の象徴である「8」にちなんだ8日に40歳での現役引退を発表した。また、2010年のワールドカップ(W杯)決勝で母国を優勝に導く決勝点を挙げるなど、スペイン代表としても屈指のレジェンドとして名を残した。 自身の心のクラブであるバルセロナでの引退会見で涙を流したイニエスタは「今日は感情的になることを許してほしい。この涙は悲しみの涙ではない。誇りの涙。すべて感情の涙だ。サッカー選手になることを夢見て、多大な努力と犠牲を伴ってきた。決して諦めることをせず、夢を実現してきた。僕の人生において欠かすことができない価値観だ。今日の日を誇りに思う」と語った。 今後については、指導者の道に進むためにライセンス取得を目指して取り組んでいることを明かしたイニエスタは「いつかバルセロナに戻ってきたいと思っている。ただ意見を言うだけではなく、どんな形でも影響のある人間がいるべきところだからだ。これまで選手としてやってきたことと同じように、違う役割をクラブで担っていくことができたら、とても嬉しいよ」と、将来的にバルセロナに帰還することを見据えていた。 また、日本でプレーしていた時期にも触れ、「素晴らしい時を過ごした。日本は僕たちのホーム、日本の人たちは僕たちを信じられないほど歓迎してくれた」と感謝の言葉を残した。