無念の負傷交代にも笑顔を見せたキング・森岡薫「ピッチに立つと、気持ちのスイッチが入っちゃうからダメだね(苦笑)」【Fリーグオールスターゲーム】
3月19日、墨田区総合体育館で行われた『Fリーグオールスターゲーム2024 TOKYO ~Fun For Fan Futsal Festa~』。投票で選ばれた32名の選手は「FリーグEAST」と「FリーグWEST」の2チームに分かれて戦い、最終スコアは3-3に。PK戦でも決着はつかず、試合は引き分けに終わった。 総数28枚!写真で振り返るFリーグオールスターゲーム F2から選ばれた4選手のうちの一人として7年ぶりの祭典に参戦した森岡薫は、ペスカドーラ町田時代に共に戦ったクレパウジ・ヴィニシウスや室田祐希とピッチに立ち、ファンを沸かせた。さらに、“森岡ゾーン”と呼ばれる右45度でのボールキープや、精度の高いボレーシュートを放つなど、F1時代と変わらないパフォーマンスを示していた。 ただ、第1ピリオド途中に相手と接触した際に膝を傷め、無念の途中離脱。その後はピッチに立つことなくベンチで見守ったが、周囲の仲間との再会を喜ぶような表情をのぞかせ、サインを求める子どもたちに笑顔で応じていた。 すでにリガーレヴィア葛飾からの退団が発表されている森岡にとって、今シーズン最後のプレーは“消化不良”に終わったものの、試合後もやはり笑顔を見せていた。帰り際に、オールスターゲームに出場した率直な感想をたずねた。
また頑張って、こういう舞台に呼ばれるように
──怪我で途中から出られなくなってしまいました。残念でしたが大丈夫ですか? それがちょっとまだわからないですね。診断して大丈夫かどうか確認します。 ──ベンチでも楽しそうでしたね。 まあ、ベンチの雰囲気はいいからね。 ──オールスターゲームはどうでしたか? 楽しかったですよ。もともと、2月に怪我をしていて、1カ月半で万全にもってこられたかというと、実際、怪我は大丈夫だったけどコンディション調整をできていなかったからね。 ──でも、ピッチに入ると負荷を上げてしまう。 そうなんだよ。もうね、それがいまだに負けちゃうんだよ。やりたい気持ちに。ダメだね(苦笑)。 ──スイッチが入ってしまう。 入っちゃう、入っちゃう。 ──これくらいセーブしようとかは思わないんですか? ピッチに入る前はすごい思うんだけど、入った瞬間もう、いいやって(笑)。 ──たしかに、ピッチで見る姿はいつも本気というか。 そうだね。 ──でも今回は、オールスターゲームですし、どんな試合をしようとかはあったわけですよね? そうそう、もっとみんなが楽しく、そんなに強度を上げることなくやるのかなとも思っていたけど、すごくアグレッシブにやる選手ばかりだったからさ。わー、今の俺では無理だなって(笑)。 ──セットに分けて出ていましたよね。 そうね、そんな話をしていました。 ──久しぶりにクレパウジ・ヴィニシウス選手などとも同じセットでやってみてどうでしたか? やっぱりね、F1の選手はパスミスがないよね。いいボールがくるし、こっちも出せるからおもしろいなって。 ──F2から数少ない選出でしたが、圧倒的に「森岡薫を見たい!」というファンが多かったのではないかな、と。 それはうれしいですね。でも残念ながらちょっとしか見せられなかったのは申し訳ないですけどね。でも、また頑張って、こういう舞台に呼んでもらえるようにやりますから。楽しみにしていてください。