<スマートスタイル>センバツ平田 第3部 横顔点描/6 木幡賢人捕手/福田祥平外野手 /島根
◇守備陣裏方で支える 木幡賢人(こわた・けんと)捕手(1年) 昨年秋の公式戦ではブルペン捕手として、登板を控え肩慣らしする投手の球を受けた。正捕手の三島毅輔選手(2年)に「今日はスライダーのキレが良い」などと調子を報告。「試合に出ていなくてもできる仕事を」と守備陣を裏方で支える。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 攻守のレベルアップに向けて努力を欠かさない。自宅には長さ約50センチの細い鉄パイプにグリップを付けた手作りバットと直径約5センチのボールを用意。父がトスしたボールを打ち返し、ミート力を高めようと必死だ。捕手用のレガースを着け、かがんだ状態から低姿勢のまま素早く投げる動きも反復練習する。 「グラウンドでもベンチでも、悔いが残らないよう貢献する」と、フォア・ザ・チームの姿勢は揺るがない。 ◇狙い球絞って安打へ 福田祥平(ふくだ・しょうへい)外野手(2年) 昨秋の県大会で、先発1試合を含む3試合に出場。ベンチでは戦況を見守りつつ、代打での出番を想定して相手投手の配球をしっかり分析していた。これが奏功し、6打数3安打の好成績を残した。 手応えをつかんだ一打は立正大淞南戦、代打で出場した後の2打席目だ。カウントは2ボール1ストライク。「相手はストライクが欲しいはず。得意のストレートが真ん中に来るだろう」。読みはピタリと当たり、バットの芯で捉えた打球が左中間を真っ二つに破る二塁打となった。「打った瞬間に長打と確信した」と、大きな自信を手にした。 甲子園でも代打での出番を見据え「狙い球を絞って安打を放ちたい」。攻撃に勢いをつけようと意気込む。