“闇バイト強盗” 被害者語る“恐怖と防犯意識”
日テレNEWS NNN
今、関東で相次いでいる強盗事件。先週、横浜市の民家で後藤寛治さん(75)が殺害され、現金が奪われた事件で、逮捕された宝田真月容疑者(22)。その後の取材で、押収された車から事件に使われたとみられる複数の手袋やマスクが見つかっていたことが新たにわかりました。
1都3県の合同捜査本部は、少なくとも14件の強盗事件について「闇バイト」が実行役とみて関連を捜査していますが、闇バイトをめぐっては全国で「仲介役」や「実行役」が逮捕されています。 22日、神奈川県警に強盗予備などの疑いで逮捕されたのは18歳の会社員の少年。今年4月、仲間と共謀し、バールなどを持って横浜市のマンションに侵入し、強盗をしようとした疑いがもたれています。 この事件では、これまでに実行役や仲介役として、中学生や高校生など14歳から22歳の男女6人が検挙されていました。 少年は実行役と指示役を結ぶ「仲介役」とみられ、実行役として逮捕された中学生がSNSに「お金がほしい」と投稿していたところ、「グレーの仕事に興味がないか」と声をかけ、指示役の連絡先を教えたとみられています。
北海道では闇バイトの実行役が逮捕されています。今月5日、札幌市の住宅に男が押し入り、79歳の男性の手足を粘着テープで縛るなどしてけがをさせ、現金3万円を奪った強盗致傷事件。逮捕された鈴木陸容疑者(25)はこう供述。 鈴木陸容疑者 「金に困ってSNSで“闇バイト”“即日即金”“高額案件”などとスマートフォンで検索して闇バイトを探した」 ◇ 千葉県鎌ケ谷市でも… 住居侵入の疑いで逮捕された20代の男。 14日、仲間と鎌ケ谷市内の住宅に窓ガラスを割って侵入した疑いがもたれていて、「闇バイトに応募し、盗み目的で入った」という趣旨の話をしているといいます。
22日に話を聞いたのは、午前2時すぎに男たちと鉢合わせしたという住人。 住居侵入被害にあった住人(50代) 「女房が夜まだ起きてまして、『ドカンドカンと大きな音がした』と起こされて、下(1階)に行こうとしたらガシャン!と音がして、これはおかしいと思って、下に行ったらドア越しに人がいるのがわかった。『誰がいるんだ、誰だ!』と声をかけたら『見つかった』と逃げていった」 廊下の窓ガラスは割られていて、その時に使ったのかコンクリートブロックも落ちていました。 当時、1階には80代の母親がいて、男たちはその部屋に近い廊下から侵入していました。 住居侵入被害にあった住人 「(母親は)直前にトイレに行っていたみたいでちょっと時間がずれていたら鉢合わせしていたと思う」 ──(暴行の)可能性もあったが? 住居侵入被害にあった住人 「『見つかった』と逃げてくれたので本当によかった。男手と言っても、子どもいるけど自分1人なので何人かで向かってこられたら勝ち目はない。防犯自体、全然してなかったのでこれをきっかけに考えている」 (10月22日放送『news zero』より)