女性患者の腰椎手術、ドリルで神経切断し後遺症 病院側、法廷での偽証うながす?神戸地裁姫路支部
赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)で2020年、手術で誤って神経を切断され後遺障害を負ったとして、患者側が手術担当医師らに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が4日、神戸地裁姫路支部で開かれた。 神戸徳州会病院、説明尽くされず 赤穂市民病院では2020年、女性患者(70代)が腰椎を手術した際、執刀した男性医師(40代・退職)が、腰の骨の一部をドリルで削った。 この時、誤って神経を切断したことから、女性の下半身に重いまひが残り、この医師と病院を運営する赤穂市を相手取り、約1億3000万円の損害賠償を求めている。 この日の口頭弁論で、女性の親族が医師の上司と通話した際のやりとりを収録した音声データが証拠として採用された。 音声データの内容は2024年5月、(上司が)裁判の証人として呼ばれた場合には男性医師の主張に反論しないよう、病院関係者に求められたなどと親族に説明した、というもの。 上司は「偽証になるのではないか」と病院関係者に反論したが「病院を守るためには犠牲になってもらわないと困る」と言われたという。 病院側が医師に虚偽の証言をするよう要請していた可能性がある。 兵庫県警は2024年7月、業務上過失傷害容疑で男性医師とその上司を書類送検した。
ラジオ関西