ドウデュース・武豊「昨年乗れなくて悔しかった、もう一度この馬でGⅠを勝ちたい気持ちが強い」【天皇賞秋】
◇27日・天皇賞秋(東京・芝2000メートル) 始動戦となるドウデュースは、1週前の17日に栗東CWを武豊騎乗で6F79秒9で豪快に駆け抜け、しっかりと負荷をかけたことを受けてのメニュー構成。Pで3、4馬身先行するシヴァース(3歳2勝クラス)に楽な手応えで並びかけ、6F81秒1―37秒3―11秒2を馬なりで計時した。同馬としてはストレッチ感覚。気負った様子はまったくなく、実にスムーズなアクションだった。 ☆武豊騎手 ―騎乗された1週前追い切りの感触は 「いつも調教ですごくいい走りをする馬ですが、相変わらずいいと言うか、乗っていてうれしくなるような素晴らしい動きでした。去年も天皇賞・秋の1週前に乗ったのですが、思えば少し去年の方が走りに力みがあったところがありますね。今年の方が馬の精神的にはいいなと思います」 ―昨年はレース当日のアクシデントで乗り代わりに 「昨年乗れなくて悔しかったですし、今年の春2戦も悔しい結果なので次こそはという気持ちを宝塚記念の後からずっと持っていました。もう一度この馬でGⅠを勝ちたい気持ちが強いですね。悔いの残らないレースをしたいですし、何とか結果で応えたいと思います」 ☆友道康夫調教師 ―前走の宝塚記念(6着)を振り返って 「馬の出来は良かったと思うのですが、やはり当日の馬場状態(重)がかなり影響したと思います」 ―1週前追い切りの印象はいかがでしたか 「武豊ジョッキーに乗ってもらって負荷をかけました。いつも全力で走ってくれますし、完璧というか、問題ないですね」 ―きょう(23日)の動きは 「先週の時点で体はできているので、今週はポリトラックで併せて、楽な手応えでゴールしました」 ―春からの変化は 「ここに来て落ち着きが出てきて、大人になった感じがあります。(父の)ハーツクライの成長力というか、夏を越してからグッと大人になったような気がしますし、体つきも筋肉がついていい体になったなと。そこは血統的なものかと思います。無駄な肉が取れてよりシャープになった分、もともとあった筋肉がより強調されるような体になったかなと思います」 ―東京の2000メートルに関しては 「ダービーでも勝っているように広いコースは合っていると思います。今は問題ないのですが、手前の関係から左回りの方がより得意ですし、距離も2000メートルから2400メートルが合っています。一番この馬に合っている競馬場だと思います」 ―この馬の良さは 「調子の波というのがまったくない。そこがすごいと思います」 ―天皇賞・秋に向けて 「年内に引退することが決まっているので、記憶にも記録にも残るレースができれば。今回も全力投球で行こうと思っていますので、最後まで声援をよろしくお願い致します」
中日スポーツ