【F1マシン初体験】 英レーシング・ドライバーのジョセフ・ローク フォーミュラ1をテストドライブ
シルバーストン発
英国人レーシング・ドライバーのジョセフ・ロークは、昨年のアストン マーティン・オートスポーツBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)賞ヤング・ドライバー・オブ・ザ・イヤー「AMABA」の受賞特典の一環として、8月21日にアストン マーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのマシンを運転し、フォーミュラ1のテストドライブへの印象的なデビューを果たした。 【写真】テストドライブデビューと最新アストン マーティンをみる (143枚) 19歳のロークは、世界チャンピオンに4度輝いたセバスチャン・ベッテルと現アストン マーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのドライバーであるランス・ストロールが2022年のFIAフォーミュラ1世界選手権シーズンに運転したマシンAMR22で、シルバーストンの伝説的なグランプリ・サーキットを39周完走。 今回のテストドライブは、この新進気鋭の英国人ドライバーがF1カーを運転する初めての経験であったという。 テストドライブ当日はまず、AMRテクノロジー・キャンパスの向かい側にある全長5.89kmのサーキットで2回のインスタレーション・ラップを終えてから、スリックタイヤでの走行に入った。ロークは、ドライ条件下で合計225km以上を走り切った。 2023年のGB3選手権で3位に入賞して今年FIAフォーミュラ3選手権に昇格したロークは、ツインエネルギー・ハイブリッド回収システムを組み合わせて約1014psを出力する1.6L V6エンジン搭載車に乗り、同日中にさらに4回の走行でハード・コンパウンドとソフト・コンパウンド両方のピレリ製タイヤを試している。
ジョセフ・ロークのコメント
「信じられないほど素晴らしい経験でした」。「これまでに運転したどのマシンよりもスピードが出ることはわかっていましたが、高速コーナリング時のグリップとスピードは自分の想像をはるかに超えており、本当に驚異的でした。」 「今回体験したことすべてが素晴らしく、フォーミュラ3カーでのレースとはまったく異なりました。ガレージに足を踏み入れ、自分と自分の乗るマシンのためだけに多くの人が集まってくれているのを目の当たりにし、さらにヘイローに自分の名前が刻印されているのを見てようやく、『これは現実なんだ。これからフォーミュラ1カーを運転するんだ』と実感しました。」 「アストン マーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのAMR22は非常に素晴らしかったです。ステアリングの微調整やスロットルのわずかな開閉に対して、これほど素早く反応するマシンは初めてでした。 これまで運転したマシンの中で最もドライバーの意志に従順に応えてくれるという事実が、さらに加速する自信を与えてくれます。そうすると次第に脳がこのスピードに順応し、ラップタイムを上げるための微調整に集中できました。 コース外では、これまで体験したことのないほど豊富な情報を得られました。ここで学んだことを必ず活用して、F3の残りのシーズンでの運転を改善したいと思います。最高の一日でした。おかげさまで今は達成感にあふれています。」 「今回の体験すべてが素晴らしく、チームの皆さんは非常に親身になって対応してくださいました。若手レーシング・ドライバーのためにこのような機会を提供してくださったアストン マーティン、オートスポーツ、BRDCの関係者全員にとても感謝しています。」 ロークは昨年、シルバーストンで2日間にわたり行われた審査において、アストンマーティン・ヴァンテージGT3などのさまざまなマシンを運転し、事前に選出された3名のライバルに勝利した。 その結果、賞金20万ポンド、ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブの会員資格、アライ製のヘルメット、ジョーダン・ビスポークのパーソナライズド・ヘルメットバッグとともに今回のテストドライブ権を勝ち取ったのだ。