各1.5畳の書斎・脱衣所・玄関収納&洗面スペースで、家事も子育てもしやすい家に
延床面積38坪の2階建てを建てる際、1.5畳という狭いスペースを3つ間取りに取り入れた日刊住まいライター。「書斎」「脱衣所」「玄関脇の衣類収納&洗面スペース」を割り当てています。結果、プライバシーが守られ、仕事や趣味が充実、家事と子育てもしやすい家が実現。ウィルスや花粉症対策もできているという自宅を詳しくレポートします。
1.5畳のスペースは便利。家の各所で活躍!
筆者は妻と子ども2人(2歳、0歳)の4人家族。4年前に、ハウスメーカーで、延床面積38坪の2階建ての家を建てました。1階にLDKと水回り、2階に寝室や子ども部屋、書斎といった個室があります。 じつは、この間取りの中に、筆者の生活を便利にしてくれる3つの1.5畳のスペースがあります。それは書斎、脱衣室、玄関の衣装収納&手洗いスペース。これらのスペースをつくって大正解でした。その便利さを詳しく紹介します。
1.夫婦で愛用している隠れ家みたいな書斎
最初に紹介する1.5畳の間取りは、書斎です。昨今は書斎をオープンスペースにするお宅もありますが、筆者宅は1.5畳であっても個室。 また、2階の隅にあり、1.5畳の狭さも相まってどこか隠れ家のような雰囲気を感じます。 「たった1.5畳で使い物になるの?」と思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに趣味のものをたくさん置きたい、という方には1.5畳は狭いかもしれません。しかし、集中できる作業部屋という意味では、1.5畳がちょうどよいと筆者は感じています。 こちらは書斎の内部です。アンティーク調で統一したことも、居心地のよさのポイント。最近は、筆者だけでなく、妻もテレワークや読書する際の、お気に入りの「場所」になっています。 わずか1.5畳しかない書斎ですが、LDKと並んで、わが家でもっとも利用頻度が高い場所です。
2.家事ラク&冬も湯冷めしない脱衣室
次に紹介する1.5畳の間取りは、1階の脱衣室です。 脱衣室は、洗面所兼ランドリースペースと、浴室の間にあります。小さなスペースですが扉をつけてひとつの「部屋」としたことで、メリットがたくさんありました。 引き戸を閉めれば、脱衣所は完全に遮断された状態に。ですから、入浴前後で着替えているときに、だれかが隣の洗面所を使っても気になりません。プライバシーもしっかり守れます。 また、隣の洗面所兼ランドリールームとの動線がコンパクトなので、洗濯もとてもラクです。 この1.5畳の脱衣室には、幅がピッタリの衣装収納(じつは前のアパートで使っていた食器棚)が入っています。ランドリールームで洗濯を終えた下着類やタオルを、この衣装収納に収納。 1.5畳あると、この衣類収納を置いても、それほど狭さは感じません。浴室から出たときも、着替えがスムーズにできます。 じつは筆者が、1.5畳という「狭さ」の恩恵を、いちばん感じるのは冬場。筆者宅の脱衣室には、床暖房を採用していて、あっという間に暖まるからです。 筆者には2人の小さな子どもがいます。子どもたちと一緒に入ったあとに、体をふいて服を着せるのは大変。なかなか言うことを聞いてくれないので、時間もかかります。もし、床暖房を採用していなかったら、大人は体が冷えてしまったことでしょう。 しかし、床暖房のある1.5畳の脱衣室は、こういった湯冷めとは無縁です。また将来、高齢になったときに心配なヒートショックも防げます。暖まりやすい脱衣室はすべての人にとってうれしい空間だと思います。