夜のクジラいかが 新たな魅力開発へ、和歌山・太地の博物館
和歌山県太地町立くじらの博物館は24日、博物館の新たな魅力として夜の催しを企画・開発するためのモニターイベントを開いた。町民や地域の宿泊施設の関係者を無料招待し、314人が来場。幻想的な雰囲気となった博物館を楽しんだ。 【夜のくじらに会いに行こうの動画はこちら】 「夜のくじらに会いに行こう!太地町立くじらの博物館ナイトミュージアム」と題して実施。通常は午後5時までしか開館していない博物館を夜に開放することで新たな魅力が発見できればと、観光庁の「地域観光新発見事業」の補助金を活用して取り組んだ。 この日は、辺りが暗くなった午後6時~7時に開館し、展示しているクジラの骨格標本や小型鯨類がいるプールなどをライトアップ。音楽や映像を投影するプロジェクションマッピングでの演出もあり、訪れた人たちからは「きれい」などと歓声が上がっていた。 稲森大樹館長(39)は「クジラが夜にどのように過ごしているかを見ていただきたいし、暗い中でライトアップすることで展示資料の良さも新たに体感してほしい。新しい企画のベースにしていきたい」と話していた。 博物館では来年度以降、夜間の催しを具体化していきたいという。
紀伊民報