<大塚剛央×鬼頭明里×ファイルーズあい>テレビアニメ「沖ツラ」インタビュー “うちなーぐち”収録の裏側
ファイルーズさん 私も一度だけ高校の修学旅行で行きました。暗黒時代でして……。学校に友達がいなくて、ずっと下を向いていました。米軍基地に入れることだけが楽しみだったのですが、諸事情で行けなくなってしまい、それもつらかったです。当時、食べ物の好き嫌いが今よりも激しくて、食べられるものが全然なくて、マクドナルドに行ったことも覚えています。それから行ってないので、良い思い出を作りに行きたいです。
鬼頭さん 私も沖縄に行ってみたいとずっと思っているので、行くための予習は完璧にできたかな?と思っています。
◇収録現場は沖縄の空気
ーー鬼頭さんは名古屋出身ですが、普段は方言が出る?
鬼頭さん 普段は出ないです。地元に帰ったら出ますけど。
ーーひーなーの方言が可愛いです。
鬼頭さん ありがとうございます。明るく元気な子なので、そこを意識して演じています。ガイドの音声は、フラットなので、そこに感情を乗せるのが難しいんです。セリフの意味を頭に置きながら、音に感情を乗せています。方言指導の方に教えていただきながら演じました。
大塚さん 天才ですよ! すごいですよ! 方言指導の先生に教えてもらっても自分ができるのか?というと、やっぱり難しいと思うんです。僕は、うちなーぐちを全然しゃべらない役なので、申し訳ない気持ちでして……。
ファイルーズさん 私も対岸の火事だと思っていたんです。翻訳係だから、方言じゃないよね?って(笑)。でも、方言があったんです! 絶妙なんですよ。標準語と絶妙に違うところがあって、音の上がり下がりが分からなくなるので、台本に矢印で上下上下上下とか書いていました。ゲームのコマンドみたいになって(笑)。私はアクセントに気を付けるだけでいいけど、鬼頭さんは主語がどれなのかも分からないようなセリフもあるので、本当に大変です。尊敬しています。
鬼頭さん 台本のチェックにすごく時間が掛かりました。いつもの3~5倍は掛かったかな?