「外しても命は取られない」 元“天才少年”伊藤誠道29歳の開き直り
優勝に近い位置でフィニッシュすれば“一発逆転シード”も夢ではない試合でも、気持ちは謙虚。「僕の位置はもうワンチャンスくらいしかない。来週からあるQTにどういう状態で臨めるかを日々考えながら高知入りした」と目線は来季出場権をかけた予選会に向いている。 「16歳くらいから『パターを外したら、死んでしまう』くらいに思ってやっていたんですけどね。最近になって『外しても命は取られない』って開き直って自分を見られるようになった。そうすると体もしっかり動く。悟ったというか、大人になったっていうか」と笑う。「20代で良いことも、悪いことも全部経験してきた。メンタルも、何もかもが、いまプロゴルファーになってきた感じです」。見方を変えれば、まだ29歳。同じような道を進んできた選手はそういない。(高知県芸西村/桂川洋一)