【MLB】オリオールズがブルペン補強 キットリッジと1年1000万ドルで合意 昨季37ホールドの右腕
今オフここまでは菅野智之、チャーリー・モートンと先発補強に注力していたオリオールズだが、ブルペンに頼もしい戦力が加わることになった。日本時間1月10日、米公式サイト「MLB.com」でオリオールズを担当するジェイク・リル記者が関係者から得た情報によると、オリオールズはカージナルスからFAとなっていた右腕アンドリュー・キットリッジと1年1000万ドル+球団オプション1年の契約を結ぶことで合意。昨季ナ・リーグ最多の37ホールドを記録したセットアッパーの獲得に成功した。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在34歳のキットリッジは2023年までレイズでプレーし、自己最高の成績を残した2021年にはオールスター・ゲームに選ばれた実績もある救援右腕。トレードでカージナルスへ移籍した昨季は自己最多の74試合に登板して70回2/3を投げ、5勝5敗1セーブ、37ホールド、防御率2.80、67奪三振をマークした。速球は平均94~95マイルほどと突出して速いわけではないが、全投球の約5割を占めるスライダーは被打率.177、空振り率41.3%と威力抜群だ。 キットリッジの今季の年俸は900万ドルで、2026年シーズンの契約は年俸900万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)。よって、キットリッジに保証されるのは1000万ドルとなり、オプションが行使された場合は2年1800万ドルの契約となる。なお、オリオールズは現時点でロースターの40人枠がフルに埋まっており、キットリッジの加入に伴ってロースターの枠を空ける必要がある。 オリオールズのブルペンはトミー・ジョン手術で昨季を全休した守護神フェリックス・バティースタが復帰予定。ジェンニエル・カノーやセランソニー・ドミンゲスなど、セットアッパーが務まるレベルの投手もおり、キットリッジの加入によってさらにブルペンの層が厚くなった。左腕にもキーガン・エイキン、グレゴリー・ソト、シオネル・ペレスと駒が揃っており、メジャー1年目のシーズンを迎える菅野にとっては、非常に頼もしいブルペンとなりそうだ。