“演歌第7世代” 新浜レオンが語る、歌手デビューまでの道のりと高校球児時代からつながる夢「挑戦していく存在であり続けたい」
◆今、時代が一周してシティーポップが流行したりという流れの中で、きっと生まれた時から演歌に触れてない世代たちも増えているから、演歌・歌謡曲の伝道師としてぴったりだと思います。 やっぱりそこをどこまでも目指したくて。僕は父の影響で演歌・歌謡曲が好きだったんですけど、学生時代に同級生の友達が聴いているかというと、一人もいなかったんですよね。 なので、どこかそれをコンプレックスじゃないですけど、何か悔しいなって思っていて。こんないい歌がいっぱいあるのになんで聞かないんだろうと、ずっと心のどこかで思って生活してきたので。大学時代にミスターコンテストがあって、そこだったら自己PRで歌を歌うことができると思って挑戦して。 審査員はみんな学生ですから、ここで歌謡曲を歌ってみようという挑戦をして、森田公一とトップギャランさんの「青春時代」を歌ったんです。父もそうなんですけど、演歌・歌謡曲のコンサートって会場を練り歩きながら握手をして歌うシーンというのがものすごく印象的で、これを学生のみんなにやったらどんな反応になるかなと思ってやったんですよ。 そしたらすごく盛り上がって、それでグランプリをいただいたんです。あ、これで聴いてもらえたら、この曲いいって思ってもらえるなという自信にもなって。友達とカラオケに行ったら、敏いとうとハッピー&ブルーさんの「星降る街角」をなぜか友達から歌っちゃうみたいな現象が起きたんですよ。 だから、これは機会とそういうきっかけがあったら絶対いいって言ってもらえるっていう確信につながっていって。どんどんその気持ちが強くなって、ビーイングからデビューできて。今も指導してくれるディレクターさんとか、演出の方も倉木麻衣さんをやられている方とかで。 逆に演歌・歌謡曲は初めてみたいな人たちから歌も教えてもらったりしているので、その融合がめちゃくちゃ僕の中では夢があって、未来を感じているんです。なので新浜レオンにしかできないものを作っていきたいという思いはとても強いです。 ◆3月開催の「我ら演歌第7世代!春一番スペシャルコンサート」では、同世代の歌手の方々が“演歌第7世代”として集結しますがいかがですか? それぞれのファンの皆さんはもちろんですけど、演歌第7世代のファンの方が生まれていて。そういう方々が大学生とか若い人にも非常に多くて。演歌第7世代の5人もそれぞれ演歌・歌謡曲が小さいころから大好きで、みんなどこか悔しいなって思っているんですよ。 その5人が集まるコンサートなので、伝えたいこともみんな一緒だし、盛り上がりますね。 ◆若手演歌歌手の“アベンジャーズ”のような5人ですが、やっぱり同世代の方たちとの共演は刺激になりますか? なりますね。やっぱりそれぞれ本当にみんな個性があって。民謡出身の方もいれば、三味線と尺八をやります、ギターを弾きながら歌います、3歳から歌ってますみたいな方々なので。僕は高校までは野球しかない人生だったので、そういった意味ではみんなからもらう“演歌愛”というのはすごく刺激になりますし、僕も負けられないなと。 お互いにそれぞれ歌う時はどこかライバル意識を持ちながら、でもみんなで先輩の名曲をカバーしようみたいなコーナーもあって。一緒に力を合わせて名曲をつないでいこうという思いが重なったりとか、いろんな表情が見えるのも演歌第7世代の面白さなのかなと思います。普通の20代のプライベートな話をしたかと思えば、21歳で一番若い彩青さんが「寅さん」が大好きだったりとか。 彩青さんは師匠が細川たかしさんで、一番考え方が古風なんですよ(笑)。今の若い人たちって何がはやってるんでしょうかね?とかって話をし始めちゃうみたい場面があったりとか、そのへんのちぐはぐさもいい具合にステージで面白くなっています。