西部警察 西部機動軍団PART-2【4】大門団長も駆った!? 鳩村が愛用した2台のスズキ・カタナたち
シリーズ:西部警察 西部機動軍団PART-2 【4】GSX1100Xカタナ & GSX1100カタナR 【画像26枚】ブラックボディのスペシャル仕様 鳩村が愛用した2台のカタナ。市販仕様と異なり、集合管やバックステップなどが装備され、ブラックボディのスペシャル仕様のカタナたち 西部警察に登場するキャラクターはそれぞれ個性的だが、そのなかでも異彩を放ち、高い人気を誇るのが舘ひろし演じる鳩村英次だ。「ハト」のニックネームで知られる鳩村は、特別車両機動隊のリーダーを務め、真っ黒なレザースーツがトレードマーク。そして、その他のメンバーと大きく異なるのが、パトカーではなくバイクを愛用していたことだ。 鳩村の初めての愛機はスズキのGS650Gだったが、ブラックにペイントされているものの、基本的には市販車と大きな差はなかった。しかしパートⅡ第3話「生命ある限り」でテレビに映し出された鳩村のニューマシンを見て、多くのファンが声を上げたに違いない。というのも、当時国内仕様が市販されたばかりの、スズキ・GSX1100S、通称カタナだったのだ。しかもGS650Gのようなオリジナルに近い状態ではなく、スペシャルシート&テールカウル、バックステップや集合マフラーなどを装着し、ブラックにペイント。その一方で、オリジナルの雰囲気を維持しているという、なんともツウ好みなマシンに仕上げられていたのだ。 そのカタナはいち早く現場に駆けつけ、犯人を追跡したり、ときには広島の市電と並走するなど大活躍。瞬く間に視聴者のハートをつかんだ。ちなみにパートⅡ最終話となった第40話「ペガサスの牙」のラストシーンでは、右足を負傷した鳩村の代わりに、なんと大門団長がカタナにまたがり発進。後にも先にも、大門団長がカタナを運転したのはこの一回限りだった。 ノーマルを上回る仕様で登場した、鳩村第3の愛機カタナR このように、西部警察にはなくてはならない存在となったカタナは、引き続きパートⅢにも登場し、視聴者を楽しませてくれた。しかしパートⅢ第60話「父と子の激走! ~ニューマシン・刀R~」で犯人追跡中に転倒し、炎上・大破してしまう。そこで鳩村は、耐久レースにプライベートで参戦するために製作していたマシンを警察車両に改造。それが、鳩村第3の愛機となったカタナRだ。 それまでのカタナと違い、カタナRは見た目から大きく異なる。フルカウルとシングルシートを装備したその容姿からは、誰もがカタナがベースだとは思わないだろう。強烈なのは、そのルックスだけでなくパフォーマンスも同様だ。エンジンにも手が入れられており、最高出力はノーマルの110psから170psまで大幅に向上。このパワーアップに伴い、オイルクーラーを大型化し、フレームやサスペンションも強化。出力特性は加速重視型にしてあり0‐400m加速10.7秒をマークする一方で、最高速度は270㎞/hにも達するモンスターなのである。 ちなみにカタナRのエクステリアデザインは舘ひろしの意見が色濃く反映されており、自身が好きだったビモータやドゥカティのカフェレーサースタイルをイメージしたものになっている。また、木暮課長のガゼールや大門団長のマシンX/スーパーZのような大胆な改造に触発され、カタナRの製作を考えついたという。 ただしこのカタナR、開発に時間がかかってしまったため出番は10話にも満たなかった。とはいえレーサー譲りのスタイリングと劇中での活躍は多くのファンに衝撃を与え、記憶に残るスーパーマシンの1台となっていることは間違いない。 初出:ハチマルヒーロー vol.49 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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