ambie、イヤーカフ型完全ワイヤレス「AM-TW02」。マルチポイント対応、装着感向上でより使いやすく
ambieは、イヤーカフ型のオープンイヤー完全ワイヤレスイヤホン “ambie sound earcuffs”「AM-TW02」を、9月27日(金)10時より予約開始、10月17日(木)に発売する。価格は17,000円(税込)。カラーはGreen×Indigo、Flamingo×Beige、White×White、Black×Blackの4色を用意する。 【画像】BEAMS別注コラボカラー「AM-TW02BXC」 2021年に発売された「AM-TW01」の後継機種。オーディオ性能や、イヤーカフ型のデザインはそのままに、マルチポイント接続や、急速充電への対応、ブリッジ部分を軟質素材と形状記憶ワイヤーへと変更するなど、使い勝手の面で大幅なアップデートを果たした。 イヤホン本体は片側約4.4gの軽量設計で、IPX5の防水性能を備える。連続再生時間についても最大約6時間と前モデルから据え置くが、ケースとの併用では前モデルの約18時間から約24時間へとバッテリーライフが向上。また、5分の充電で約1時間の再生に対応する急速充電機能を新たにサポートした。充電ケースもIPX4準拠の防水性能に対応する。 デザインについても前モデルから変更点はないが、上記の通りブリッジ部分の素材をアップデート。従来比でやわらかな素材を採用したことで、長時間の使用でも快適な装着感を提供するとのこと。さらに、慣れれば片手での装着もできるようになるとのことだ。 アップデートのうえで前モデルからデザインを踏襲したことについては、専用シリコンカバー “socks” との互換性を第一にしたとのこと。前モデルではホワイトとブラックのみだったベースカラー(本体色)も、インディゴとベージュの4色に拡充。そこに現在20色を展開する “socks” との組み合わせで、さまざまなカラーコーディネートを楽しめるようになっている。 Bluetoothはバージョン5.3、コーデックはSBC/AAC、プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSPをサポート。上記の通りマルチポイント接続機能を新たに搭載するほか、10台までのマルチペアリングと、Androidデバイスでは画面上の通知をタップするだけでペアリングできるGoogle Fast Pairに対応する。 また、同社では3回目となるBEAMSとの別注コラボカラー「AM-TW02BXC」も展開。今回は2017年にブランド初のコラボで話題を集めた “クレイジーカラー” をオマージュ。80年代のラディカルな家電を彷彿とさせるポップなカラーブロッキングを施し、BEAMSらしいハッピーなデザインにまとめ上げられている。こちらの予約開始は明日9月27日11時から。価格は18,000円(税込)。 ■日常生活にBGMを。今なお変わらないambieの歩みとは 本日の製品発表にあわせ、SHARE GREEN MINAMI AOYAMAにてメディア向け新製品発表イベントを実施。この度発表されたAM-TW02の説明とともに、耳を塞がない “ながら聴きイヤホン” というカテゴリに絞った商品訴求を続けるambieの取り組みについて、代表取締役 三原良太氏によるプレゼンテーションが行われた。 同社は、2017年にソニーとワールドイノベーションラボ(WiL)のジョイントベンチャーとして歩みをスタート。同年に発売された有線モデル「AM-01」から現在に至るまでイヤーカフ型の耳を塞がないイヤホンを展開し続けている。コロナ禍を経てのワークスタイルの変化など、 “ながら聴きイヤホン” というスタイルが確立されているが、会社立ち上げ時から「日常をBGMで彩る」といったコンセプトのもと、製品開発を行っている。 同社が今なおオープンイヤー型に注力している理由として、「人と音楽の関係が大きく変わっている」という考えが第一にあると三原氏。部屋にこもって腰を据えて聴くというスタイルからストリーミングサービスの台頭、中でも「プレイリスト」という要素に着目しているとのことだ。 実際にストリーミングサービスで提供されるプレイリストを見ていくと、感情に寄り添った音楽、バーベキュー、パーティといったシチュエーションに適した音楽を選んでいくというスタイルが主流になっていると分析。音楽の聴き方についても、「自分の生活自体をコンテンツとし、より楽しむためのBGM」という向きが強まっているとの考えを示した。 それを踏まえ、イヤホンを使うと周囲の音が聴こえない、スピーカーを使うと周囲の音も聞こえるが、周りの人にも音楽が聴こえてしまうといった「制限や制約」を払拭するものとして、同社のデバイスを展開。「日常生活に好きなBGMをつけて、自分の人生自体をコンテンツとして楽しむことを実現できる」といった強みを紹介。また、プロダクトとして音楽ではなく、日常生活を中心に据えていることこそ、他のオーディオメーカーとは大きく異なる点だと力を込めた。 ■男女ともに手に取りやすいチョイス。ambieのコンセプトが表れたカラー選定 今回のカラーバリエーション選定は、ソニーグループ株式会社クリエイティブセンター犬飼裕美氏が中心となって実施。白と黒という前モデルでも好評だったカラーを残したうえで、追加のカラーバリエーションを選定した際のエピソードを語ってくれた。 日常生活を中心に据えたプロダクトという命題と、専用のシリコンカバー “socks” で楽しめる着せ替えという要素の中だからこそ、カラーリング選定は悩みが尽きなかったと犬飼氏。そんな中、「ファッションの中で合わせやすい、取り入れやすい素材、定番の色ってあるよな」という気づきから、ベースカラーとしてインディゴとベージュを選定したとコメント。 また、ambie製品の利用層が比較的若年かつ、利用層の6割が女性というユーザーデータに着目し、組み合わせのカラーを選定。インディゴの組み合わせ色としてチョイスしたグリーンはスポーティな要素、昨今のトレンドとして女性人気が高まっているゴルフのウェアといった世界観を取り入れたという。 フラミンゴピンクについても、女性利用層を念頭にしたチョイスとしつつ、ヨガウェアやランウェアといったセットアップと組み合わせなどで、男性の方でも非常に使いやすい色に仕上げたとアピール。また、ファッション的なところでは「ブルベ、イエベの方がそれぞれ選べるように」というやり取りも上がったとのことだ。 このカラーバリエーション選定も「 “ガジェットではなくライフスタイル” というambieの考え方」を伝えるうえで、非常に重要だったと三原氏は振り返った。 イベント後段では、同社のマーケティングディレクターのタカマツ氏とランニングインフルエンサーの三津家貴也氏によるトークセッションを実施。ランニングにおける使用感や、周囲の音を拾える “ながら聴きイヤホン” だからこそ楽しめる周囲とのコミュニュケーションや、瞬間瞬間の環境音を取り入れた「今しか聴けない音楽」といった切り口から新製品AM-TW02の魅力を語ってくれた。
編集部:松永達矢