二松学舎大付が早実を下し21年ぶり3度目の秋季東京大会優勝 根本千太郎がサヨナラスクイズ
<高校野球秋季東京都大会:二松学舎大付6-5早実>◇7日◇決勝◇神宮 二松学舎大付が延長12回、タイブレークでサヨナラ勝ち。21年ぶり3度目の優勝を果たし、センバツ出場が濃厚となった。 【写真】二松学舎大付、サヨナラスクイズで21年ぶり優勝 5-5で迎えた12回裏、1死満塁から根本千太郎内野手(1年)のスクイズで試合を決めた。 打の二松学舎大付が、復活だ。前半の劣勢も、中盤以降、ジワリジワリと追い上げた。2-4で迎えた6回から1点ずつ返し、8回に代打今井悠斗外野手(2年)の右犠飛で同点。延長戦に持ち込んだ。ここまで6試合すべてに2ケタ安打をマークした打線が、決勝でも底力を発揮した。 43年前の戦いにリベンジした。秋、同カードの決勝は81年以来43年ぶりとなる。市原勝人監督(59)は当時同校エース。早実のエースは荒木大輔氏(60)だった。試合は4-2で迎えた9回に8点を奪われ逆転負け。センバツには2校が選ばれ出場したものの、二松学舎大付の選手たちはこの悔しさを糧にその冬、練習を重ね、センバツ準優勝を達成した。 二松学舎大付のセンバツ出場は23年以来となる。市原監督は「甲子園に行きたいという思いが強いんだと思う」と、勝利の要因のひとつにあげた。1度も甲子園を経験したことのない選手たちが「自分たちの力で甲子園に行きたい」という思いを原動力に練習を重ね、強さを身に付けた。 二松学舎大付は明治神宮大会(20日開幕・神宮)に東京代表で出場する。