【速報】「マッチ」製造の大塚食品を社員が提訴 「公益通報の後に”不利益な扱い”を受けた」 大津地裁
「ボンカレー」などの商品を製造する大塚食品で内部告発をしたところ、上司から不当な人事評価や配置転換の通告を受けうつ病を発症したとして、社員の男性が13日、会社側に220万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。 訴えによりますと大塚食品の男性社員は2021年、滋賀県湖南市にある滋賀工場で、スポーツ飲料「ポカリスエット」の原料となる粉末が、 食品用ではないポリ袋に保管されていたことなどを、県食品安全監視センターに公益通報しました。 これを受けて県は、食品衛生法に基づく立ち入り調査をしましたが、その後、男性は上司から不当に低い人事評価を受けたり、 専門外の部署に配置転換されたりするなどの不利益な扱いを受けたということです。 男性はうつ病も発症したとして大塚食品を相手どり、220万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴しました。 提訴後に会見した男性は「公益通報に対し、社内で『報復しない』とうたっているが、形だけで、実際は報復人事が横行している。公益通報者のことを守ってほしい」などと述べました。 大塚食品は「訴状を入手しておらず、内容が確認できていない」とコメントしています。