岡本和（右）に打撃を説く長嶋氏（中）。（左）は矢野コーチ

　阿部巨人が〝ミスター効果〟で巻き返しを図る――。リーグ3位の巨人はリーグ戦再開となる21日のヤクルト戦（東京ドーム）に向け、20日に東京ドームで一軍全体練習を行った。そこに長嶋茂雄終身名誉監督（88）が電撃訪問。4年ぶりのリーグV奪回を狙うチームを激励した。 　打撃練習では岡本和らGナインに身ぶり手ぶりを交えながら熱血指導。約1時間の視察を終えた長嶋氏は「不動の4番」岡本和について「足を上げてタイミングを取る意識があるので何も問題ないです。継続することですね」とうなずいた。さらに「丸もいいスイングができているので状態が良さそうです」と背番号8にも言及。最後は「みんなしっかり振っているし、これから打撃陣の状態はしっかりと上がってくれるでしょう」と、今後のG打線の爆発を予告した。 　今季、長嶋氏が東京ドームを訪れたのはこれで5回目。これまで観戦した阪神との開幕戦を含む〝御前試合〟はなんと3勝0敗1分けと無敗を誇る。それだけにチーム関係者は「長嶋さんにはできるだけ観戦にいらしてほしい。長嶋さんの前だと打線が見違えるように一気に良くなる」と再訪を心待ちにしている。 　66試合を終えて1試合平均2・8得点と貧打にあえぐG打線が、長嶋氏の前ではなぜか一変。23安打18得点と打線が爆発した6月4日のロッテ戦も観戦しており、4戦で計31得点。1試合平均は7・8得点と打ちまくっている。 　ミスターの指導を受けた岡本和は「今年はいっぱい足を運んでドームまで来てくださっているので、頑張りたいと思いますし、すごいありがたいなと思います」と長嶋氏に感謝。大城卓も「非常に光栄に思います。すごい方から指導いただいてうれしく思います」と目を輝かせる。 　ミスター来訪をカンフル剤に巨人打線が大爆発するか。