フェデ・アルバレス監督「エイリアン」新作では「宿題をこなした」 シリーズ第2作削除シーンに“発見”があった
「エイリアン」の“その後の物語”を、巨匠リドリー・スコットの製作で映画化する「エイリアン ロムルス」。同作の監督を務めたのは、「ドント・ブリーズ」で世界中を震え上がらせた鬼才フェデ・アルバレスだ。このほど、アルバレス監督が、本作を作り上げるために歩んだ道のりや、そこで見つけた本作の物語の“ヒント”について明かしたコメントを入手した。 「エイリアン」と聞けば、映画を見たことがない人でも、黒くて長い特徴的な頭部、鋭い歯の間からもう一つの口が出てくる、エイリアン(最終形態)を思い浮かべる人が多いはず。それほど、世界中で知られることになった「エイリアン」シリーズは、映画だけでなく、コミックや小説、ゲームなど、さまざまコンテンツで描かれるほど多くの人々に愛され続けている“ビッグタイトル”だ。そんなシリーズの最新作を手掛けることとなったアルバレス監督は「私は宿題をちゃんとこなしたんです」とインタビューで答えている。 「たくさんのリサーチをしました。エイリアンのユニバースにはたくさんのマテリアル(資料)があるんです。映画のストーリーから独立したものが。だから、私たちはそのすべてを見ていきました。この世界に飛び込んで作品を作る前に、それを熟知していないといけないんです」 膨大な量の資料や媒体を徹底的にリサーチ。そこまでしてリサーチに時間をかけた理由とは? アルバレス監督によれば「『エイリアン』で誰も見たことのないアプローチはなにか?」――それを見つけるためだったと語っている。 そんなリサーチの最中、ある“発見”があった。 「『エイリアン2』の削除されたシーンに、採掘コロニーで子どもたちの一団が労働者に交じって走りまわっているシーンがありました。あのコロニーで幼いころから育ったティーンエイジャーってどんな感じなのだろう、もし彼らが20代前半になった頃どうなっているのだろう、と私は思ったのです」 そして、これまでのシリーズとは異なり、20代前半の若いキャラクターを登場させ、物語の中心に据えた。このアイデアが新たな物語を生み出し、これまでのシリーズには無かった“アクセント”を与えることになったのだ。宇宙最強にして最恐の生命体“エイリアン”に対峙することとなる6人の若者たち。広大な宇宙の密室で起こる“究極のサバイバル・スリラー”に期待が高まる。 「エイリアン ロムルス」は、9月6日から全国劇場にて公開。