<磐城・センバツへ>Play Hard 「平少年野球教室」出身3選手が出場報告 「指導者冥利につきる」 /福島
◇笑顔の監督、後輩は目輝かせ激励 第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に21世紀枠で出場する磐城の竹田洋陸選手(2年)、首藤瑛太選手(1年)、鈴木隆太選手(1年)の3人が、出身チーム「平少年野球教室」を訪問し、佐藤直人監督(57)や後輩たちにセンバツ出場を報告した。佐藤監督は「指導者冥利につきます」と笑顔を見せた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 3人は部活動休止となるテスト期間を利用して2日に訪問。後輩たちに向け、両親や環境への感謝、甲子園で戦うことへの意気込みなどを話した。後輩から体作りについて質問があり、竹田選手は「とにかく食べること、栄養バランスを考えることが大切」と答えた。それを聞いた佐藤監督は「昔は線が細かった彼が『ご飯をたくさん食べろ』と言うなんて」と笑った。 来年度主将を務める郷ケ丘小5年、和田理玖さん(11)は「3人ともすごくかっこよかった。最後まで諦めないことを教えてもらった。甲子園では一戦一戦大事に戦い抜いて優勝してほしいです」と目を輝かせた。 平少年野球教室は小学2~6年の21人が所属し、週末や祝日に練習している。佐藤監督は、市内の小学校で教員をしながら同チームを指導している。磐城の目標と同じ「文武両道」を指導方針としており、合宿や遠征には必ず勉強道具を持参。「学習の時間」を設け、上級生が下級生に勉強を教えている。佐藤監督は、自分が指導した子が磐城に進学し、甲子園に行くことで「自分が貫いてきた指導で結果が出た気がした。本当に喜ばしいことです」とほほ笑んだ。 同チームOBでは、栗田勇雅選手(2年)が所属する山梨学院(甲府市)も今大会に出場する。佐藤監督は「甲子園には独特の雰囲気がある。緊張するなというのは無理だが、全員が最大限の力を発揮し、理想の野球ができるのが一番。結果は自然とついてくるものだと思うので、頑張ってほしい」とエールを送った。【磯貝映奈】