ボカロ曲“歌ってみた” サブスク配信&収益化が可能に ドワンゴ「楽曲収益化サービス」で「六兆年と一夜物語」など7曲
ドワンゴが運営する「楽曲収益化サービス」で対象のボカロ楽曲をカバーして二次創作した“歌ってみた”楽曲が、3月22日からApple Music、Spotify、TikTokなど各種音楽配信サービスで配信可能となり、配信による収益の一部が歌い手にも還元されることが14日、発表された。 【画像】ドワンゴが運営する「楽曲収益化サービス」 通常は“歌ってみた“の二次創作楽曲を音楽サブスクで配信する際、原曲の著作権者への権利処理が必要となり、歌い手自身がこれらを行うにはハードルが高い状況にあった。 ドワンゴでは昨年から「楽曲収益化サービス」をスタート。登録料・年会費いずれも無料(利用は18歳以上が対象)で1曲から利用可能。オリジナル楽曲を申請するだけで、Apple Music、Spotify、TikTokなど複数の音楽サブスクやSNSに一括配信し、管理・収益化までワンストップでサポートしている。 今回追加で実装されたサービスは、有名ボカロ曲の“歌ってみた”を誰でもサブスク配信し、収益化できるというもの。対象曲は、同社主催の歌い手たちが集う最大級の動画投稿祭『歌ってみた Collection ~2024 Spring~」(3月22日~25日)のランキング企画の一つ「ボカロP部門」を担当するボカロPのkemu、南ノ南、伊根の3人からドワンゴが正式に許諾を得た「六兆年と一夜物語」など全7曲となる。 ユーザーが対象楽曲で二次創作した“歌ってみた”楽曲を「楽曲収益化サービス」に申請すると、Apple Music、Spotify、TikTokなど各種音楽サブスクリプションサービスへ配信ができるほか、配信による収益の一部を得ることが可能に。YouTubeでの広告収益(コンテンツID)、著作権管理の登録は対象外となる。 これまでにもこうしたサービスはあったものの、オーディション形式や期間限定など限定的だった。ドワンゴは「今回のサービスでは“誰でも”“いつでも”“7曲も”、しかも、収益の一部が還元されるというメリットを持ちます」とアピールする。 楽曲ラインナップは現段階では7曲だが、「今後も拡充を予定し、より多くのクリエイターが自由に創作活動を展開できる環境を促進していきます」としている。今回の対象楽曲は以下のとおり。 ■対象楽曲一覧 「六兆年と一夜物語」kemu 「地球最後の告白を」kemu 「星界ちゃんと可不ちゃんのおつかい合騒曲」南ノ南 「可不ちゃんのカレーうどん狂騒曲」南ノ南 「ずんだもんの好きって言って欲しいんだもんっ!」南ノ南 「ドゥードル」伊根 「トーテム」伊根