ミニサイズの時計トレンド、いよいよ本格化──「タンク ルイ カルティエ」にミニモデル登場!
1940年代のカクテルウォッチ
と考えれば、極端なミニウォッチの出現は、そういった足枷が外れつつある証ではないだろうか。なにしろ、正統派のクロージングを提供するジ・アーモリーのマーク・チョーでさえも、カルティエのミニウォッチを着けるようになったのだから。正直、ミニウォッチのトレンドが普及するかは分からない。ただし、時計はかくあるべしというルールは、いよいよ消えつつあるのではないか。もちろん筆者は大歓迎だ。例えば男性が1940年代のカクテルウォッチを着けるようになったとする。装身具として時計の可能性は、かつてないほど広がるのではないだろうか。
広田雅将 時計専門誌 『クロノス日本版』編集長 1974年生まれ、大阪府出身。時計ジャーナリスト。『クロノス日本版』編集長。大学卒業後、サラリーマンなどを経て2016年から現職。国内外の時計専門誌・一般誌などに執筆多数。時計メーカーや販売店向けなどにも講演を数多く行う。ドイツの時計賞『ウォッチスターズ』審査員でもある。 文・広田雅将 編集・神谷 晃(GQ)