熊本・合志市、御代志駅-セミコンテクノパーク間で通勤バス実証実験 25年2月に 交通渋滞の緩和効果を検証
熊本県合志市は16日、2025年2月、同市の熊本電鉄御代志駅-セミコンテクノパーク間を結ぶ通勤バスを朝夕に運行する実証実験をすると発表した。市が同区間でバスを運行するのは初めて。ニーズを調査し、継続可能性を検討する。 熊本の交通
熊本都市圏や菊池南部地域では、通勤時間帯の交通渋滞が慢性化。今後の企業集積で一層の悪化が予想され、熊本県北広域本部、熊本電鉄、市で10月に検討会を設置し、実証実験に向けて準備してきた。実験では運行時間や必要なバスの台数、費用などを調べる。 期間は2月3日~28日の平日18日間。停留所は既存の御代志駅、栄工業団地、合志中前(合志市役所)と、JASMや東京エレクトロン九州前などセミコンパーク内5カ所の計8カ所。朝に御代志駅発5便、夕方にJASM発6便を運行。利用は無料。熊本電鉄との乗り継ぎを考慮したダイヤとする予定。所要時間は片道約45分。 事業費は300万円で、県が支出。熊本電鉄が運行する。市商工振興課は「合志市だけではなく、熊本市北区や西区といった電鉄沿線に住む人のニーズを調べたい。多くの人に利用してほしい」と話している。(豊田宏美)