一時「1ドル=153円」に反落も…金利差の縮小に関係なく、投機筋による「円売り」が進むワケ【国際金融アナリストの見解】
今週の注目点=米ドル/円は投機「円売りバブル」次第
米ドル/円の行方は、投機の「円売りバブル」次第という構図が、引き続き継続するのであれば、今週の米ドル/円の見通しも、投機の「円売りバブル」の動向が最大の焦点になるでしょう。「円売りバブル」というくらいですから、投機筋の米ドル買い・円売りもかなり「行き過ぎ」懸念が強くなっている可能性がありそうです。その意味では、投機筋のさらなる米ドル買い・円売りが、「米ドル高・円安」をもたらす余地には、おのずと限りがあると考えられます。 一方で、先週のCPI発表後のように、投機筋の円売りポジション調整が大きく広がった場合は、「米ドル安・円高」に大きく戻す可能性もあるでしょう。以上を踏まえて、今週の米ドル/円の予想レンジは、153~158円で想定します。 吉田 恒 マネックス証券 チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティFX学長 ※本連載に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本連載の内容は筆者の個人的な見解を示したものであり、筆者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本連載の情報を利用した結果による損害、損失についても、筆者ならびに本連載制作関係者は一切の責任を負いません。投資の判断はご自身の責任でお願いいたします。
吉田 恒