携帯電話やスマホのマナーをおさらい…ビジネスシーンでは独特の配慮が求められる【ビジネスマナー常識チェック】
【それ間違いかも?ビジネスマナー常識チェック】#89 電話応対編(13) ◇ ◇ ◇ 【電話応対編の初回はこちら】社会人に求められる「電話応対」は3回鳴るまでに出ることと、「メモと復唱確認」が必須 ここまで、ビジネスシーンにおける一般的な電話応対のマナーと、クレーム電話への応対についてお伝えしてきました。 今回は、携帯電話・スマートフォンのマナーについてみていきましょう。 ◆日常でのマナー 現代では、携帯電話やスマートフォンは私たちの日常生活に欠かせないツールとなっています。しかし、その利便性に慣れてしまうと、周囲への配慮に欠けてしまうことも少なくありません。大切なのは、社会人としての適切なマナーを知り、それを守ることです。 まずは、日常シーンでの基本的なマナーを確認していきましょう。 ▽基本的なルールとマナー ①歩きながらの使用や、急に立ち止まることを避ける ②運転中(自動車・自転車)の使用は禁止されている ③バスや電車内での通話は控える ④公共の場では、その場所で定められたルールに従う ⑤レストランでは、テーブルの上に置かない ※今月(11月)から、携帯電話やスマートフォンを使用しながら自転車を運転する、いわゆる「ながら運転」は法律で禁止され、罰則が科されています。 ◆ビジネスシーンでのマナー 次に、ビジネスの場におけるマナーをみていきましょう。携帯電話やスマートフォンは、「話したい相手に直接つながる」ため、固定電話のような取り次ぎは不要ですが、その分、独自の配慮が求められます。 ①外出先では周囲の状況に配慮する ●こちらからかける際は、電波状態が良く、静かで通行の妨げにならない場所を選びましょう。 ●相手からかかってきた場合、電波状態や騒音などの影響で会話が続かないときは、いったん電話を切り、静かな場所に移動してかけ直します。 「申し訳ございません。場所を移動しますので、〇分後にかけ直してもよろしいでしょうか」 かけ直す際は、まずは「先ほどは失礼しました」と丁寧に伝えてから話しはじめます。 ●個人情報や関係者以外に聞かれたくない重要事項は、不用意に話さないようにしましょう。情報漏洩につながる危険性があります。 ②電話をかける時間帯への配慮 ●緊急時以外は「相手の就業時間内」にかけるのが基本です。 ●非通知での発信は、不信感を抱かれやすいため控えましょう。 ●業務時間内の私用電話は厳禁。 ●携帯電話やスマートフォンは場所を選ばずに利用できるため、業務と私用をしっかりと切り替える意識が求められます。 (金森たかこ/マナー講師)