生産554台のみの日産初代「シルビア」で日本全国のイベントに自走で参加…旧車愛にあふれたオリジナル度の高い1台を見せてもらいました
日本初のスペシャリティカー
初代シルビアのスタイリングは比類なきもので、それはインテリアについても同じことが言える。本革内装とクロームメッキを対比させてコーディネートする車内は、ダッシュボードのデザインも美しく、上質な雰囲気を漂わす作りになっている。 そして、普段乗りやドライブにも使う大崎さんの愛車ではこのインテリアに、助手席クーラー、ナビゲーション用モニターといった快適装備を追加装備する。それ以外は、基本的に純正キープであり、センターコンソールやドアサイドパネルにあしらわれたアルミパーツ、クロームメッキリング付きメーターなど、腐食しやすい箇所の状態も良い。 この初代シルビアというクルマは、日本初のスポーツ性とラグジュアリー性を併せ持つスペシャリティカーと呼べる1台として登場したモデルだった。実際、そんな言葉が当時あったかは不明だが、そういう価値をあたえるべく、新たなチャレンジを試みて開発されたクルマであることは間違いない。 どの角度から見ても美しいフォルムを持ち、その斬新で優れたデザインは、現代のクルマとしても通用する。もし、再び近年噂されているシルビア復活が実現するのなら、レトロフューチャーを実現させた初代シルビアのデザインに傚ったカーデザインを採用するのも、現代流だと思う。