中居正広「あまりにもマズすぎた謝罪文」でさらに窮地に…先にテレビを去った“松本人志”から得るべき「唯一の教訓」
メディア報道を見ても、見出しでこの部分が取り上げられているものが目につく。実際のところ、この一文があるせいで「保身に走っている」と見なされてしまってもやむを得ないだろう。 すでに中居さんは短期的には芸能活動ができない状況に陥っている。芸能活動を行うには、起用してくれるメディアや芸能関係者がいて、ファンや視聴者から支持を得られてこそであり、自分で決められることでもない。 コメントの文章を読む限り、中居さんにはその辺の認識が欠落しているように見えてしまうのだ。
筆者自身は、これまで中居さんには好印象を抱いてきた。大御所タレントといえる存在でありながらも、自身は質素な生活をしつつ、寄付やボランティアに積極的で、関係者には気の利いた差し入れをするなど、何かと美談の多い人物だった。 しかしながら、不祥事、特に女性問題に関しては、中居さんのような「いい人」であっても問題を起こすことも多々あるのが実態だ。筆者自身も、人望の厚い人や、品行方正に見える人が、裏でセクハラ行為を行っていたという事態にいくたびか遭遇している。
中居さんの場合は、これまで大きなスキャンダルや不祥事が起きていなかった。あるいは起きそうになっても、ジャニーズ事務所という後ろ盾があって表沙汰になってこなかった。そのため、ひとたび問題が起こった際の対応力が十分に身についていなかったことがあるように思う。 ■法的には問題なくとも、リスク広報が甘かった 中居さんは現在、個人事務所を立ち上げて芸能活動を行っている。弁護士を雇って法的なリスクにはしっかり対応しているように見えるのだが、広報面でのリスク対応は非常に甘いよう見受けられる。
法的リスクと広報リスクへの対応は、共通する部分も多いのだが、相反するところもある。 特に、日本においては法的には問題なかったり、法的に解決していたりしても、批判は収まらず、問題は解決を見ないことも多い。 俳優の香川照之さんが2022年に起こした高級クラブの女性に対する性加害においても、報道された時点で、すでに相手側とは和解していた。 しかしながら、世論は問題が解決しているとは見なさず、香川さん芸能活動休止に追い込まれる結果となった。現在に至っても、香川さんは完全復帰できているとはいえない状況だ。