6位タイで終了した小林夢果（撮影・中島信生）

延田グループ・マスターズＧＣレディス第2日（18日、兵庫・マスターズGC=6506ヤード、パー72）9位で出た小林夢果（21）＝ヨコハマタイヤジャパン＝が68で回り、通算8アンダーで首位と3打差の6位に浮上。2003年度生まれの〝ダイヤモンド世代〟の飛ばし屋が、初優勝を目指す。小祝さくら（26）＝ニトリ、岩井明愛（22）＝Honda、宮田成華（なるは、26）＝日立建機日本＝が通算11アンダーで首位に並んだ。 ダイヤモンド世代の原石が、V争いに名乗りを上げた。2日連続68で回った小林がうなずいた。 「伸ばし合いの中、4アンダーで回れてホッとしました」 前週の「富士通レディース」は、左肩痛で第2ラウンド開始前に棄権。影響が残り、この日も氷嚢（ひょうのう）で患部を冷やしながらのプレーとなったが、痛み止めの薬を飲んで向かった後半にスコアを3つ伸ばし、首位と3打差につけた。 今季7勝の竹田麗央、同3勝の川崎春花らと同じ2003年度生まれで、男子ツアー通算94勝の尾崎将司が主宰する「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の門下生。今大会2日間のドライビングディスタンスは275ヤードで全体1位と規格外の飛距離が武器だ。今大会でキャディーを担うジャンボの長男・智春氏（53）も「普段の練習から（同門の）笹生優花と同じくらい飛ばしている。キャリーで260ヤードくらい」と、「全米女子オープン」2勝の実力者を引き合いに出すほど。「ポテンシャルは高い。竹田麗央のライバルになる能力を持っている」と飛躍に期待を寄せる。 今大会前に智春氏から「毎日4アンダーで回ろう！」と声をかけられ、連日の目標達成。「明日4つ以上伸ばせたら、優勝を頭に入れます」と小林。地に足をつけながら、大器が初Vを狙う。（鈴木和希） ■小林　夢果（こばやし・ゆめか）　2003（平成15）年9月1日生まれ、21歳。さいたま市出身。8歳で本格的にゴルフを始めた。埼玉・大宮東中3年時からジャンボ尾崎ゴルフアカデミーに通い、大宮中央高3年時の21年度プロテストに一発合格。レギュラーツアー最高位は今年3月の「アクサレディス」3位。167センチ。