“冬の時代”の元アイドルが次々復活 きっかけ作る元CoCo宮前真樹「今だからこそファンと再会できた」
現在は年に数回、ライブやトークイベントを開催
――アイドル専門番組の動画配信(『昭和アイドルアーカイブス in タクト』)も始まりました。 「これもバースデーライブがきっかけです。運営側から声をかけていただき、月に1回、神保町にあるアイドル専門の書店『タクト』さんから配信しています。ゲストのブッキングは私が担当していて、昭和アイドルや平成アイドル、また、アイドルの曲を作った作家さんらさまざまです。番組主催のライブやトークイベントも年に数回開催しています」 ――横のつながりがほとんどない元アイドルのみなさんとは、どのように連絡を取り合ったのですか。 「個人的なつながりやSNSなど、いろいろです。私が会いたいと思った方に直接アポを取らせていただくんですが、『絶対に無理やり誘わない』ということだけは守っています。本当にタイミングが合って興味を持っていただいた人だけにお願いしています。またお返事がない方は、それ以上は追わないようにしています。やっぱりそれぞれご家庭やお仕事の事情がある中で行うイベントなので、みんなが楽しめないと意味がないと思っています。何より終わった後の打ち上げがいつも楽しみで、笑顔で乾杯するのが一番の楽しみです」 ――88年にデビューした国実百合さんは2024年1月に引退以来33年ぶりの歌を人前で披露しました。それも宮前さんのイベントでした。 「百合さんは、ゆうゆ(岩井由紀子さん)のお誕生日会などでお会いする機会があり、私がデビュー前に(百合さんの)髪型をまねしたり、歌も好きだったので、歌って欲しいなと思ってお願いしました」 ――特撮テレビ『美少女仮面ポワトリン』で主人公ポワトリンを演じた花島優子さんは、宮前さんから届いた手紙を読んでファンの前に立つことを決心されたと、以前インタビューで話していました。 「優子ちゃんは、しばらく連絡を取り合っていなかったので以前務めていたお仕事先にお手紙を書いたんです。お手紙だったら、返事をいただかなくてもお互いに負担がないから良いところもあるかなって。今回は奇跡的に仕事先の店長さんが優子ちゃんにお手紙を渡してくれてつながりました」 ――「ニャンちゅうシリーズ」(NHK Eテレ『あつまれ!わんパーク土曜版/日曜版』)の4代目お姉さんを担当した元アイドルの笹峰愛さん(現在は笹峯愛)は、宮前さんのイベントにゲスト出演したことがきっかけで2024年10月に都内で自主イベントを開催しました。 「私はたまたまきっかけになったのかもしれませんけど、きっと私がいなくても愛ちゃんは、歌も上手ですし、いつか『ファンの前で歌ってもいい』と気がついたと思います」