石川遼が絶賛! 「竹田麗央選手のスウィングは “〇〇〇〇” が大きな飛距離を生む」(石川遼)
女子ツアーの台風の目となっている竹田麗央は、平均飛距離260ヤード、振れば300ヤードという圧倒的な飛距離が武器だ。2024年8月号の「月刊ゴルフダイジェスト」では、その飛ばしの要因を7人の男子トッププロたちが分析した内容を掲載! 「みんゴル」ではその一部を抜粋してお届けする。 竹田麗央の後方連続スウィング
「この“振り遅れ”が大きな飛距離を生むんですね」石川 遼
腕力に頼らずに飛ばすには振り遅れが必要 竹田麗央が飛ぶ理由に関心があったという石川遼は、連続写真を見てすぐに秘密を見抜いたようだ。「なんで飛ぶんだろうってテレビで何回か見てたんですけど、このコマ(写真下)を見てわかりました。ここまで腰が回っていてヘッドはこんなに遅れている。これっていわゆる “振り遅れ” で、普通は悪い動きとされがちですけど、この振り遅れこそ飛ばせる最大の要因ですね」
振り遅れると球がつかまらないイメージがあるが……。「振り遅れてフェースが開いていたら右に飛びますけど、竹田さんは少しストロンググリップで全体的にシャットフェースだし、シャフトプレーンに沿って下りてきてるから球がつかまるんです」
ここまで腰を開きながら打つのは怖い気もする。 「なかなか真似できないですよね。でも、力のないジュニアゴルファーが飛ばそうとするとこうなります。腕の力に頼らずに飛ばす代表的な例なんです。ただ、子供の頃はこう振っていた男子プロとかが、安定性を求めて直そうとする。それで腕は肩と肩の間にキープとか右ひじは体の前にあるのが正しいとかなっちゃうんです。でもそれだとよほど腕を鍛えて腕力を使うようにしないと飛びません。腕力に頼らず飛ばすなら、本来はこの形を真似するべきです」
「振り遅れても球がつかまるのはグリップのおかげです」
振り遅れても球がつかまるのはストロンググリップのシャットフェースで振れていることが要因。「振り遅れて右に飛ぶ人はグリップを直すだけで解決することもあります」 構成/重富由美子 写真/姉崎正、岡沢裕行、有原裕晶
月刊ゴルフダイジェスト