【MLB】オフ突入で早くもトレード成立 エンゼルスが右腕キャニングを放出してブレーブスの大砲ソレアを獲得
ドジャースのワールドシリーズ制覇から一夜明け、MLBはオフシーズンに突入。早くもトレードが成立した。日本時間11月1日、エンゼルスは右腕グリフィン・キャニングをブレーブスへ放出し、大砲ホルヘ・ソレアを獲得したことを発表。ペリー・ミナシアンGMは長打力不足の解消を目指してソレアを獲得し、「遅かれ早かれ必要な動きだった。この3週間ほどチームの現状を分析し、強みと弱みを把握した。ソレアは本当に我々のチームにフィットする選手だ。パワーのある右打者が必要だったんだ。必要なら外野を守ることもできる」と語った。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在32歳のソレアはメジャー通算191本塁打の実績を誇るパワーヒッター。今季はジャイアンツとブレーブスで合計142試合に出場し、打率.241、21本塁打、64打点、1盗塁、OPS.780を記録した。ブレーブスがワールドシリーズ制覇を成し遂げた2021年、ソレアはワールドシリーズMVPに輝き、そのときのブレーブスの三塁ベースコーチは現エンゼルス監督のロン・ワシントンだった。ソレアは「彼とは素晴らしい関係を築くことができていた。エンゼルスで過ごす時間も彼とのいい関係を続けていきたい」と話している。 ソレアは3年契約の1年目を終えたところであり、2年2600万ドル分の契約を残している。今回のトレードに金銭は含まれておらず、エンゼルスは残りの契約の全額を負担することになるが、ミナシアンGMは「我々は積極的に動くつもりだ。チームをよりよくしていく。まだまだ補強が必要な部分が多く残っている。今回のトレードは我々の今オフの補強の第1弾に過ぎない」とさらなる補強に動くつもりであることを明言した。 エンゼルスが放出したキャニングは28歳の先発右腕。メジャー5年目の今季は32試合(うち31先発)に登板して自己最多の171回2/3を投げたが、6勝13敗、防御率5.19、130奪三振に終わった。ミナシアンGMは「キャニングを手放すという決断は難しいものだった」としつつも「FAまたはトレードで先発投手の補強を目指す。改善が必要な部分だからね」とコメント。なお、キャニングは来季終了後にFAとなる予定である。