夫・子供・財力・美しさ・仕事…すべてを手に入れる「ワーママ」の睡眠時間は何時間?目を見張るしかない雑誌VERYの令和の価値観
令和の時代に「母」が求められるもの
令和の時代に「母」をやるには求められるものが多すぎる。 「女は良妻賢母でおればよい」という「基盤」時代がよかったとは思わないけれど、心も体も強くなければこなせない令和のワーママ業務は人を否応なしにゴリラにさせる。 母親だけでなく、令和のワーパパもまた「基盤」時代の父とは違った精神力と体力が求められているのだろう。 夫婦でゴリラとなり、険しい「令和の子育て山」を登っていくのか?と問われ、私たち夫婦は尻込みしてしまい現在に至る。 ゴリラになりたくない同僚は、今年から時短勤務にするという。「ぼーっとする時間が欲しい」「とにかく寝たい」という理由から、らしい。 私もそれがいいと思う。親もたまにはぼーっとする時間が必要だし、7時間は無理でももっと寝てほしい。「子育てしてたって、たまにはぼーっとする時間もあるよ、けっこう寝られてるよ」という親が増えたら、「令和の子育て山」に登ってみるかと思える夫婦も増えよう。 彼女の「新しい時間割り」はVERYには載らないかもしれないが、私は山のふもとから陰ながら応援したいと思っている。 イラスト/書籍『産む気もないのに生理かよ!』より 写真/shutterstock
---------- 月岡ツキ(つきおか つき) 1993年生まれ。大学卒業後、webメディア編集やネット番組企画制作に従事。現在はライター・コラムニストとしてエッセイやインタビュー執筆などを行う。働き方、地方移住などのテーマのほか、既婚・DINKs(仮)として子供を持たない選択について発信している。既婚子育て中の同僚と、Podcast番組『となりの芝生はソーブルー』を配信中。マイナビウーマンにて「母にならない私たち」を連載。創作大賞2024にてエッセイ入選。 ----------
月岡ツキ
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