スタイリッシュで大きなシートの特例特定原付 VELMO「SPARK」試乗 果たしてその実力は?
最大トルクが53N-n、最大登坂角14℃(勾配25%)もあり、急な登り坂でも速度が落ちることなく走ったことも、ボクの高評価ポイントです。 但し、ブレーキ作動中はモーターパワーが遮断される仕様のため、激坂での坂道発進は慣れないと難しいかも…?
スペック上の航続距離は50kmもあり、特定原付としてはかなり優秀です。バッテリーは着脱可能で、スパ太郎実測値で3.7kg、持ち運びも楽々でした。現行モデルではバッテリーセルはサムスン製です。 価格も19万9800円と、かなり抑えめの購入しやすい価格と思います。 と、ここまでボクが高評価な点を紹介しました。逆に、もっと改良したらより良いのになぁ…と感じた点も幾つかありました。
販売価格を抑え、スマホアプリも開発中!
左手元に薄いウインカースイッチが上下に付いていて、手の感覚で左右どちらなのか分かり難いんです。
ウインカーも見えない位置にあり、音も無くメーターパネルにも表示されないため、左右どっちが付いているのか? 毎回戸惑いました。
それと、ヘッドライトがかなり上向きの固定で路面を照らしていないため、真っ暗な場所を走るにはプラスでライトが必要です。でもこの車両、国土交通省の性能等確認済制度の認定を取得しているんですよね…。 車体にハンドルロック機能などが無く、盗難防止には自分でワイヤー錠などを持ち歩く必要があり、複数の店舗を巡る時に都度の施錠が面倒。せっかく小回りが利く車両なのになぁ~。
前後のブレーキドラムに微調整用のナットなどが無く、ブレーキワイヤーを引っ張る調整のみ。ブレーキの引きずり音も気になり、返却時に確認して貰ったのですがメーカー的には許容範囲なのだそう…。 まぁこれらは価格を抑えているため、犠牲になっているのかも知れませんが、改善の要望は伝えました。これらのネガティブ要素があっても、ボクは購入を考えている車両のひとつです。
そして店舗を持たないEC販売のため、車両はハンドル支柱部分が外された状態で届き、自分で組み立てて電装配線を繋ぎ、ブレーキワイヤーの調整も行います。これを自分で出来る人はかなり少ないのでは? と思います(少なくともうちの妻や娘は出来ません)。 その対策として、完成車両を全国の12ヵ所の拠点で受け取りも可能にし、来年は30ヵ所を目指しているそう。そして今後は、組み立て後の配送も検討しているそうです。