アーセナルのトーマスはまたも負傷 いっこうにチームに戻れない大型MFの気になる稼働率
出場わずか252分
週末に首位リヴァプールとの大一番を控えるアーセナルだが、現在離脱中のMFトーマス・パルティの状態がまたも悪化したようだ。 試合前の記者会見でミケル・アルテタ監督は、数日前にトーマスに「ちょっとした挫折」があったと語った。英『football.london』やジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が伝えている。 「彼はチームには参加できないだろう。数日、数週間の問題かどうかは分かるだろうが、彼にはちょっとした問題があった」 「私は医師ではないが、(いまケガしている部分と)非常に近いところに何かを感じていて、ここ数日間はトレーニングができなかった」 トーマスは大腿部の負傷により3カ月以上戦列を離れていた。トレーニングに戻った様子がSNSにアップされるなど、ようやく復帰の兆しが見えていたが、どうやらまた同じような箇所に問題を抱えたようだ。アルテタ監督はトーマスに長期的な懸念がつきまとっていることを認めている。 「彼は我々にとって非常に重要な選手なので、大きな懸念だ。彼はシーズンの初めに勢いをつけていたが、その後しばらく我々は彼を失った。今では彼なしで長い時間が経ってしまった」 トーマスは今季のリーグ戦で、スタメン3試合、途中出場1試合しか出られていない。時間にしてわずか252分。昨季は中心選手のひとりとして28試合に先発、2487分をプレイしたことを考えると稼働率は極端に落ちてしまった。中盤の軸として今季はデクラン・ライスがおり、昨季ほどトーマスの不在が致命的にはなっていないが、実力者であるだけにやはり離脱が続くのは痛い。 懐の深いボールキープでタメを作り出すプレイはライスにも真似ができない独特のものだが、こうも負傷が続くと戦力として計算することも難しくなってしまう。果たしてトーマスのコンディションが万全となる日はいつになるのか。
構成/ザ・ワールド編集部