ソフトバンク・和田「選手として終わっただけ」「新たなスタートの日」笑顔で応答
ソフトバンクの和田毅投手(43)が5日、今季限りで現役を引退すると発表し、福岡市のみずほペイペイドームで引退会見を行った。以下は主な一問一答。 ――引退を意識したのは。 「さかのぼれば19年からですね。肩の痛みと戦いながら投げていた。18年に全く投げられず、19年に復帰してからダメになったら辞めようと毎シーズン戦ってきた」 ――今年きっかけになったのは。 「徐々にですね。1月の自主トレで、ふくらはぎを痛めたり、監督にホーム開幕戦に指名していただいたのに間に合わなかった。6月のDeNA戦の前日には39度の熱が出た。今までだったらありえないこと。選手としての役割を終える年なんだなと感じるようになった」 ――引退試合を固辞した理由は。 「22年間、真剣勝負をやってきた自負を持っている。引退試合になると野手の方が三振したり、そういう空気になる。僕のプライド的に、真剣勝負で奪ってきたアウトの中に、その一つを入れたくなかった。野手の人も査定に響くことがあるかもしれないですし。そこは野球界での最後のわがままというか」 ――会見では最初から最後まで笑顔。 「引退は寂しい感じもありますけど選手として終わっただけ。これでホークスや野球界と縁が切れるわけでもない。ある意味、新たなスタートの日なので」