「SUPER EIGHT」丸山隆平、デビュー20周年ライブは「パワーアップした俺たちを刮目せよ!!」
「SUPER EIGHT」の丸山隆平(40)の2週連続インタビューの後編。24年2月にグループ名を関ジャニ∞から「SUPER―」に改名したことへの思い、デビュー20年の歩みを振り返った。さらに、8~12月に行うアリーナ&ドームツアーに向けて「パワーアップした俺たちを刮目(かつもく)せよ!」と、グループの新章への意気込みを語った。(奥津 友希乃) 取材中は前かがみの姿勢を崩さず、相手にも自分にもまっすぐに言葉を紡ぎ続ける。昨年11月に40歳となった丸山は「機械みたいで好きな言葉じゃないけど、自分を“アップデート”していきたい」と更なる進化を掲げる。 「この仕事って自分の恥ずかしいところも認めて、見せていかなきゃいけない。一般的な僕のイメージって『元気』とか『親しみやすい』だと思うんですけど、実際はネチネチした部分もあって。でも、そこを律して、もっと“人間”としての精度を高めたい。感覚的には、内臓まで全部さらけ出していい形にレイアウトするみたいに。気持ち悪い例えですみません(笑い)」 ファンへの思いを語ると、自然と言葉に熱がこもる。四半世紀を超えるアイドル人生を「ファンの皆さんと僕たちの物語」と表現する。 「もうね、熟年夫婦みたいな感覚です。デビュー当初はファンの人に持ち上げてもらい、育ててもらって『応援してくれてありがとう! 頑張るぞ!』という一心で突っ走っていた。今はそれだけじゃなく、肩を組んで一緒に歩んで思い合っていると言いますか…。いい感じの感情を交換し合える。その結び目は年々強くなっている気がします。これが40代でもアイドルやることのうま味でもあります」 CDデビューから今年で20年を迎える。「メンバーがひとりずつ別の道に行ったり、泣き笑いの20年」を経てたどりついた現在地。節目の年にも、慣れ親しんだグループ名を変更するなど大きな変化もあった。 「メンバーとも5、6回話し合いを重ねて、いろんな揺れもありながらも『SUPER EIGHT』って、なんかいいねって。『こんな安易でいいのか? ちょっとダサいか? でも文字に書いたら何だかしっくりくるぞ!』と。前向きだし、パワーアップしている感もある。でも、まだ自分で言うのは慣れません。でも、いいところに収まったなと思っています」 昨年から社名変更や所属タレントの独立など事務所は転換点を迎えている。自身やメンバー、ファンの未来を左右する決断だけに熟考を重ねた。 「去年から契約とか、メンバーとも20周年をどうしようか、話し合いは本当にたくさんした。でも、一番大事なのは『僕らが活動し続けていること』というのが共通認識。会社やグループの屋号が変わっても『自分たちのエンタメをやっていくんだ』っていう意思は何も変わらない。僕にとってアイドル活動は、共存とか共有とか『共に場所を守る』という思いが一番強いんです。何ものにも代えがたいこの場所を守っていきたい」 今夏には、新名称第1弾のアルバムをリリース予定。同作を引っさげたアリーナ&ドームツアーも開催する。 「僕たちが20年蓄えてきた音楽を全力で響かせるつもり。ドームもアリーナも異なるしつらえで、それぞれのエンタメを両A面で披露するイメージです。ファンの人たちを裏切らないエンタメを絶賛準備中です」 SUPER EIGHTの五線譜に“現状維持”のコードはない。 「テーマは、パワーアップした俺たちを刮目せよ!です。『スーパー感、全然ないやん!』ってつっこまれないように、『何かこいつら、まだまだおもろいことやれるやん』と期待してもらえるライブにしたい。そのためにメンバーと汗かいて笑って、時々酸欠になりながら必死にやります。20周年のSUPER EIGHTに乞う、ご期待!」 20年の誇りと愛を力に変え、“全力前進”の5人が放つ可能性は無限大だ。 ◆丸山 隆平(まるやま・りゅうへい)1983年11月26日、京都府生まれ。40歳。2002年結成の関ジャニ∞のメンバーとして、04年「浪花いろは節」でCDデビュー。11年「ギルバート・グレイプ」で舞台単独初主演。14年「地獄先生ぬ~べ~」でGP帯連続ドラマ初主演を果たす。17年「泥棒役者」で映画単独初主演。現在、舞台「ハザカイキ」に出演中。
報知新聞社