広島県民の警察官、少年警察の要・松下警部補に栄誉「県民目線の安全・安心築く」
地域の安全を現場の一線で守り、住民に信頼される警察官をたたえる「第63回広島県民の警察官」(テレビ新広島主催、産経新聞社後援)に選出された広島県警広島中央署の松下堅太郎警部補(54)の表彰式が20日、広島市南区のテレビ新広島で行われた。松下警部補は「受賞の栄誉と感激を忘れず、県民目線の安全・安心を県民とともに築く力強い警察を目指す」と誓った。 【写真】表彰式でテレビ新広島の箕輪幸人社長から表彰状を贈呈される松下警部補と友恵さん 在職35年のうち、およそ半分で生活安全部門の少年警察に従事。現在も広島中央署少年第1係で触法少年の事案処理などと向き合っている。 式で、テレビ新広島の箕輪幸人社長から表彰状を贈られた松下警部補は、平成11年、広島市内で発生した警官と暴走族少年らとの衝突事件が、後に少年警察に携わる原点だったとのエピソードを披露。「明日の広島を担う少年の健全育成に引き続き尽力する」と決意を述べた。 県警の則包(のりかね)卓嗣本部長は「毎年の表彰者は県警の全ての職員にとって大変喜ばしく、大いに励みになる」とした上で、松下警部補について「ますます活躍してくれることと思う」と、改めて期待した。露木康浩警察庁長官からもお祝いのメッセージが寄せられた。 式後、松下警部補は妻、友恵さん(52)や長男の和真さん(19)、次男の直暉さん(14)のほか、両親、同期のメンバーらと記念撮影し、柔和な笑みを浮かべた。 命がけの職務を理解し、支え続けた友恵さんは取材に「夜に仕事の呼び出しがあったり、体調を崩して倒れたりと不安な面はあったと思う」としながらも「これまでしてきたことが認められ、家族としてもうれしい。微々たる力だが、これからもサポートできれば」と話した。