ダウンジャケットを着る女性

家やクルマと同じで、衣類を長持ちさせるにはメンテナンスが大事。 アウトドアで着用した衣類は、汗や泥、ほこりにまみれており、そのままにしておいては生地が傷んだり、ニオイの元になってしまいます。そこで株式会社モンベル広報担当・大塚孝頼氏に、衣類のメンテナンスについて伺いました。 【写真】モンベルが提案する防寒ウェアの保管・メンテナンス術を見る（全5枚）

ウェアを汚れたまま放置するのはNG

アウトドア活動を終えて帰宅したら、汗や土、ホコリなどをたくさん吸収しているウェアを脱ぎっぱなしで放置はNG。汚れを放置しておくと機能の低下や素材の劣化に繋がり、製品の寿命を縮める原因になります。汚れが目に見えている場合だけでなく、見えなくてもしっかりお手入れをしておくのがベストです。 「基本的にはダウンジャケットも雨具も洗濯をして下さい」と大塚さん。 ダウンジャケットは、屋外での活動後に毎回洗う必要はないですが定期的に洗うと良いそうです。というのも、体から分泌される皮脂や汗などの汚れが付着すると羽毛が束になってしまい、たくさんの空気を蓄えることができなくて保温性が低下するからです。 ダウンジャケットのボリュームが減ったと思ったら洗うようにしましょう。クリーニングに持っていっても良いですし、モンベルのダウンジャケットは自宅での洗濯が可能です。

家でダウンジャケットを洗濯する方法

洗濯の基本として、まずは衣類についているタグをチェック！ 自宅での洗濯が可能でしたら、ダウンジャケットの場合はたらいに水と洗剤を入れて手洗いをします。洗濯機の場合はウェアをネットに入れ、できれば裏返してファスナーも閉めると生地を傷めずに洗濯ができます。リバーシブルタイプのウェアに関しては、どちらを表にして洗っても良いそうです。 そして洗剤を入れて洗濯をします。 モンベルで扱う〝O.D.メンテナンス ダウンクリーナー〟は、ダウンを傷めない中性洗剤なので、こちらを使うのも良いです。 手洗いも洗濯機も十分にすすぎをしたら脱水をします。 「脱水も終えたら低温に設定した乾燥機で乾燥をします。ダウンジャケットは表面近くが乾いているようにみえても、内部が湿っている場合があるので、仕上げに風通しの良い日陰に干して乾燥させてください」 はっ水スプレーも定期的にかけておくのがよいとのことです。 「洗濯後にウェアを浸して使用するつけ込みタイプのはっ水剤も扱っています。これは、繊維まではっ水剤が浸透するのでムラなくはっ水加工ができます。スプレータイプもつけ込みタイプも、どちらも環境にやさしいフッ素不使用のはっ水剤を使用しているので、安心して使用いただけます」と大塚さん。