好きな芸能人から数々の伝説まで…日ハム大躍進の立役者・万波中正「練馬のスーパー中学生」だったころ
スイングが凄すぎてバットを破壊していた
「当時から中学生として、打った時の飛距離は飛び抜けていました。距離が108mあるセンターの外野ネットを楽々超えて、グラウンド脇に流れる荒川に飛び込むスプラッシュヒットを何本も打ってましたよ」(中学野球関係者) 【画像】素顔は好青年…! カメラに向かって万波が見せた「爽やかな笑顔」 ロッテとのクライマックス・シリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で、劇的な同点本塁打を放つなど、ファンの期待に応える活躍ぶりを見せた『北海道日本ハムファイターズ』の若き主砲・万波中正(24)。昨季は本塁打25本を放ち、ゴールデングラブ賞、ベストナインを受賞するなど、ついにブレイク。今季もシーズン半ばから1番バッターに固定され、本塁打18本、打点60と、新庄剛志監督(52)の契約最終年を迎え、チーム躍進の立役者となった。 万波が注目され始めた中学硬式野球チーム『東練馬リトルシニア』時代を知る関係者によると、バッティングと強肩ぶりは当時からずば抜けていたという。 「スイングスピードが155km/hと中学生としては飛び抜けていて、当時すでに日ハムの主砲だった中田翔(現・中日ドラゴンズ)と同じだったそうです。 ある時、チームメイトの新品のバットを借りて試し打ちをしたら、あまりの強いスイングでバットの芯が凹んでしまった、なんてこともありましたよ。後日、新品を買って返したそうです(笑)」(当時のチームのコーチ) いまや万波の代名詞となった爆肩、レーザービームも当時から注目されていた。 ◆他の競技をやらせても向かうところ敵なしだった 先ほどとは別のコーチが明かす 「遠投では、中学生の平均が約70mのところ、万波は100mを超えるくらいの距離を楽に投げてました。投手としても最速138km/hの豪速球を投げてましたね。中学校では陸上もやっていて、都の大会で100m障害は2位、砲丸投げでは優勝したりしています。中3の時点ですでに身長も190cm近くあり、とにかく身体能力が凄まじかった」 豪快なバッティングに加え、類い稀な野球センスから、関東圏の野球関係者の間では“スーパー中学生”として知られていた万波だが、素顔は至って普通の少年だったという。 「たしか2度ほどテレビ取材を受けてましたが、初めてテレビ取材でタレントの小島瑠璃子さんに会った時はすごく嬉しそうでしたよ。普段は練馬区内の自宅から自転車で30分くらいかけて荒川河川敷にあるグラウンドに通っていました。母親に送られて、一緒に車に乗って来る時もありましたね。とても家族思いで、いまでも尊敬する人を母親と公言してますし、2歳上の姉と仲が良くて、大きな大会があった時に応援に来てくれたことをとても喜んでいました。非常に仲の良い家族だった記憶があります。 高校進学に際しては、関東の多くの野球強豪校から誘いがあったようですが、最終的にはチームの雰囲気や練習の環境等を考慮し、横浜高校に進んだと聞いています」(中学生時代の知人) 就任以来2年連続最下位だった新庄日ハムだが、万波の成長とともにチームは躍動。3年目にして2位でのCS進出をつかみ取った。万波の調子いかんによっては、CSを突破して、下剋上での日本シリーズ出場権を得ることもあながち夢ではない。 そんな万波を、かつての野球チームの関係者も楽しみにしている。 「日ハムの先輩にあたる杉谷拳士(33)も同じ『東練馬リトルシニア』出身で、彼の活躍も楽しみでしたが、杉谷が引退した現在、みんなで万波を応援してますよ」(チーム関係者) ポストシーズンでの活躍が楽しみだ。 取材・文:谷川浩
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