サガン鳥栖のマルセロ・ヒアンの今季10得点目に注目が集まった　撮影：中地拓也

　6月30日、J1リーグ第21節が行われ、サガン鳥栖のブラジル人FWマルセロ・ヒアンの技ありの“叩きつけループ弾”が注目された。 ■【動画】「エジルみたいなシュートしてる」「この決定力最高」の声! 鳥栖のブラジル人FWマルセロ・ヒアンの技あり“叩きつけループ弾”■ 　駅前不動産スタジアムでの一戦。開始直後から互いにチャンスを掴んだ中、0-0のまま迎えた前半37分だった。 　最後尾からの攻撃。鳥栖のGK朴一圭が相手陣内にロングボールを蹴り込むと、右サイドから中央に入り込んだMF富樫敬真が競り勝つ。このルーズボールに背番号99のマルセロ・ヒアンが反応。い、相手DFに体をぶつけながら頭で触って左前にボールを運ぶと、ボックス内でバウンドして浮いたボールを左足ボレーで合わせた。 　このシュートが実に“技あり”だった。体勢的にもバウンド的にも難しい状況だったが、マルセロ・ヒアンは左足をボールの上からかぶせ形で振り抜き、わざとボールを地面に強く叩きつけた。するとボールは、ワンバウンドして相手GKの頭上を越えてゴールネットを揺らす絶妙のループシュートとなった。 　横浜FCから鳥栖に今季新加入したマルセロ・ヒアンは、これで今季出場20試合目にして2ケタ10得点に到達した。横浜FC時代は1年半の在籍でリーグ戦32試合出場5得点だったが、新天地では速さ、強さ、決定力を見せ付けてエースに君臨している。

■「叩きつけてのループちゃんっ!!」

　この鳥栖のFWマルセロ・ヒアンの“叩きつけループ弾”に対してSNS上には次のようなコメントが寄せられた。 「叩きつけてのループちゃんっ!!」 「富樫NICEだし、ヒアンのたたきつけシュートすご!」 「このバウンドボールをふかさずに枠に入れれるのはやはりブラジル人FW!この決定力最高」 「ヒアン、シーズン10得点目!?やっぱり持っているモノはすごかった!」 「ヒアンのゴールを改めて見たけどエジルみたいなシュートしてる」 　しかし、前半は鳥栖が1－0で折り返したが、後半に入って柏がゴールラッシュを見せ、最終的に柏が4－1の大勝を収めた。敗れた鳥栖は、今後もJ1残留へ向けて厳しい戦いが続くことになるが、今年の6月8日に22歳になったばかりで、まだまだ伸びしろを多く残すブラジル人FWが救世主になれるか。その資格があることを周囲に認めさせる技ありの今季10得点目だった。