休んでも疲れがとれないのはなぜ?「究極の休息方法」を専門家が解説
NSDR中に起こることとは?
深い休息が起こるとき、脳ではユニークなことが起こるんだとか。 感覚は高まり身体はリラックスし、脳波はシータ波(眠気があるときや深い瞑想状態にあるときに出力される脳波)とデルタ波(徐波睡眠時に出力される脳波)が高レベルになるそう。シータ脳波は、白昼夢、記憶、創造性など、潜在意識に関連している。デルタ脳波は深いリラクゼーションに関連しており、そのため睡眠の最も深い段階で主に発生するそう。また、ヨガニードラ中の脳を調べた研究によると、後頭葉(脳の視覚中枢)と頭頂葉(感覚知覚)が活性化していることが分かっている。この活性化は、感情の調整、リラックスや安らぎの感覚につながる。 つまり、脳が究極の休息状態になり、集中力や記憶力、アイディア力がアップしたり、ストレスリリースにもなるというわけだ。
NSDRの練習
NSDRの練習では、インストラクターやガイドが緊張を解きほぐし、リラクゼーションを促すことを目的としたステップを指導しながら、楽な姿勢で横になっていく。インストラクターによって内容は異なるけれど、アンドリュー博士によるNSDRには以下が含まれている。 ・意図の設定: ヨガニードラでは "サンカルパ "と呼ばれる。練習の最初にポジティブな意図を設定することで、潜在意識に定着させることができる。 ・ボディスキャン: 身体の特定の部位に意識を集中するよう、体系的に誘導される。緊張を解きほぐし、リラクゼーションの状態へと導く。 ・深い呼吸:深い呼吸は副交感神経系を活性化し、闘争・逃走モードから抜け出すのを助けてくれる。 ・視覚化: 目標は、意識から潜在意識に入ること。 NSDRはどんなレベルの技術も必要としない。ただ、10分間、休んでいればいいだけ。 現在、アンドリュー博士のガイド付き練習方法は、英語のみの配信。なので、日本語をご希望の場合は、ヨガニードラを練習してみよう。