ロナウジーニョ氏が米3部クラブの共同オーナーに!「クラブの方向性を物語ってくれる」
元ブラジル代表MFロナウジーニョ氏が、USLリーグ1(アメリカ3部相当)のグリーンビル・トライアンフ、およびUSL Wリーグ(アメリカ女子セミ・プロフェッショナルリーグ)のグリーンビル・リバティのオーナーグループに加わることとなった。9日、クラブが発表している。 【画像】ロナウジーニョ氏がオーナー就任 今回の発表によると、複数名で構成される両クラブのオーナーグループにロナウジーニョ氏が加入することになったという。「卓越した才能、クリエイティビティ溢れたプレーメイキング、輝かしいキャリアで知られるロナウジーニョ氏は、豊富なサッカー知識と国際的な存在感をグリーンビル・トライアンフとリバティにもたらしてくれます」との言葉ともに、次のように期待が寄せられた。 「史上最も偉大なサッカー選手の一人として広く知られているロナウジーニョ氏の投資は、過去6年間に我が組織が築き上げてきたものを力強く支持するものであり、サッカー界におけるグリーンビル・トライアンフとリバティの地位を高めるものである。2026年のFIFAワールドカップで北米が世界的に注目され、アトランタも開催都市の1つとなるなかで、ロナウジーニョ氏の参加は、グリーンビル・トライアンフのチームだけでなく、サウスカロライナ州北部にも国際的な認知をもたらすこととなるだろう」 また、グリーンビル・トライアンフの会長を務めるジョー・アーウィン氏は、次のような言葉でロナウジーニョ氏を歓迎した。 「彼のスポーツ界における影響力は比類なきものです。我々のオーナーグループにおける彼の存在は、クラブとしての方向性を物語ってくれることでしょう。ロナウジーニョ氏の関与は、このクラブの知名度を上げるだけでなく、選手、ファン、そして北部地域全体を盛り上げてくれるはずです」 ロナウジーニョ氏自身も、今回の決断を受けて、クラブを通して次のようにコメントを発表した。 「グリーンビル・トライアンフとリバティが、少年少女のアカデミーチームを通して若手選手の育成に重点を置いていることが非常に魅力的に映りました。そして、トライアンフのプロチームとリバティのプレプロチームの競争力の高さは非常に印象的です。私や私たちのグループにとって、これはあらゆる年齢やレベルにおいてサッカーの成長をサポートする機会であり、国際的な存在とユニークな文化の融合を大切にするコミュニティの一員となる機会なのです」 現在44歳のロナウジーニョ氏は、現役時代にパリ・サンジェルマン(PSG)、バルセロナ、ミランなど数々のクラブで活躍を続けた。特に、2003-04シーズンから2007-08シーズンまで在籍したバルセロナでは、背番号10を託され、公式戦通算207試合出場94ゴール71アシストを記録。ラ・リーガ2連覇だけでなく、2005-06シーズンには14年ぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)制覇の原動力となり、2005年にはバロンドールも受賞。2004年からは2年連続でFIFA最優秀選手賞を勝ち獲った。加えて、1999年にデビューを飾ったブラジル代表では国際Aマッチ通算97試合出場33ゴールを記録しており、FIFAワールドカップ日韓2002で母国の2大会ぶり5度目の優勝に貢献。まさに“スーパースター”として輝きを放った。 なお、ロナウジーニョ氏がオーナーグループに加わるグリーンビル・トライアンフは、アメリカ合衆国サッカー連盟(USSF)によって3部相当と位置付けられたUSLリーグ1に身を置くクラブ。最高峰のリーグはメジャーリーグ・サッカー(MLS)として知られているが、現在MLSには昇降格制度が導入されておらず、新規参入のためには既存のクラブを母体に新設されたエクスパンションチームとして加盟する形となる。クラブが中長期的にどのようなビジョンを描いているのかは不明だが、しばらくはUSLリーグ1での戦いを繰り広げることとなりそうだ。
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