[関東ROOKIE LEAGUE]U-16日本代表初選出で中国遠征を経験。「太陽」の名を持つCB 橋本ジュアがU-17W杯を目指して日大藤沢で成長、アピールを続ける
[9.7 関東ROOKIE LEAGUE U-16 Aリーグ第9節 山梨学院高 2-2 日大藤沢高 時之栖裾野G] 【写真】「めっちゃカメラに抜かれてた」「それにしてもかわいい」“勝利の女神”が再び降臨 U-16日本代表に抜擢された1年生CBが、2025年のU-17ワールドカップ出場を目標に掲げた。日大藤沢高(神奈川)のDF橋本ジュア(1年=PARAVRAFC出身)は今年8月、U-16日本代表に初選出され、中国遠征に参加。いずれもセンターバック(CB)として、ウズベキスタン戦とベトナム戦に先発出場した。 「通用したところは、代表で空中戦だったり、地上戦の球際のデータが出たんですけど、その中で地上戦の勝率は70%ちょっとぐらいあって、そこは通用してたのかなって思います」と振り返る。 長身を活かした空中戦や縦パスへのアタック、対人守備には自信を持っている。また初速を意識し、素早く、的確なポジションを取ることにも取り組んできた。表現できたこともあった一方、U-16日本代表の活動でチームメートの身体の使い方や技術力、身体のぶつけ方などが「全然違った」と痛感。ビルドアップもより自信を持てるようにしなければならないと考えている。 U-16神奈川県選抜に名を連ねていた橋本は、「関東ROOKIE LEAGUE U-16」などでポテンシャルの大きさを表現。「正直、『何で俺が』とは思っちゃいました。自分とはまだ程遠いみたいな感じでした」という代表初選出だったが、同世代の才能たちとともにピッチ内外を過ごしたことで意識は明らかに変わった。 今年10月には、U17アジアカップ予選が行われ、来年にはU17アジアカップとU-17ワールドカップが控えている。橋本は「自分たちの代のワールドカップのピッチに立てるように。まずはこの高1、高2の期間で自分が成長して、ワールドカップの時期に自分が代表の選手としてピッチに立てるようにしたいです」。高校在学中から日の丸を背負い、世界と戦うことが大きな目標に。それを実現するためには、日大藤沢での一日一日が大事になる。 上のカテゴリーのチームにも関わっていることもあり、7日の「関東ROOKIE LEAGUE U-16」Aリーグ最終節(対山梨学院高)は1-1の後半30分過ぎから10分間ほどの出場。チームの空気感を変えて勝ち越し点に繋げた。だが、勝利目前の失点によって引き分け。U-16全国大会出場をかけたプレーオフ進出を果たすことはできなかった。1年生チームのリーグ戦は終了。今後は、選手層の厚い日大藤沢のAチームで出場時間を増やすことに挑戦する。 目標とする選手は日本代表CB冨安健洋(アーセナル)で、「守備のお手本」だという。Jリーグから羽ばたき、世界で戦う姿にも惹かれている。名前の「ジュア」は、「スワヒリ語で『太陽』って意味があります」。ナイジェリアと日本をルーツに持つ“太陽”が、U-17ワールドカップを目指して日大藤沢で成長、アピールを続ける。