驚異の「24%」…プレミア12の開幕戦に先発した巨人の若手左腕のK%は巨人エースを凌ぐ成績!
プレミア12が開幕した。日本代表侍ジャパンは、バンテリンドームで行われたオーストラリアとの初戦に9-3で勝利。大会2連覇へ向けて好発進を切った。 井上温大(前橋商)のキレッキレのピッチング練習! 初戦快勝の立役者のひとりが侍ジャパン初選出となった井上 温大(前橋商出身/巨人)だ。大事な初戦の先発を任された23歳の若き左腕は6回途中2失点、被安打5、奪三振8の好投。走者を残しての降板ではあったものの、役割をきっちりと果たした。 井上は5年目の今シーズン25試合(先発15試合)の登板で101回を投げ8勝5敗、2ホールド、防御率2.76とキャリアハイの成績を残しリーグ優勝に貢献。来シーズンは開幕ローテーション入りから規定投球回到達を目指す大事な1年となる。 その井上は140キロ台中盤のストレートにツーシーム、スライダー、フォークなどの変化球を交えて並みいる打者たちを打ち取ってきた。150キロを超えるようなスピードボールはないが、三振を奪う力はリーグトップクラス。K%(三振を奪う割合)は24%を誇り、投球回数が100回を超えた投手の中ではリーグ2位(1位はグリフィンの26.9%)だった。 K%は最多奪三振のタイトルを獲得した同僚の戸郷 翔征(聖心ウルスラ学園出身/22.2%)や中日の若きエース候補である高橋 宏斗(中京大中京/22.8%)をも凌いでいるのだ。 振り返ってみると巨人の左腕で規定投球回に到達したのは2017年の田口 麗斗(広島新庄出身/現ヤクルト)が最後。2018年から2024年の7年間は、1人の左腕も到達できなかった。今シーズンブレイクし、侍ジャパンで経験を積んだ井上は来シーズン、チーム8年ぶりとなる左腕による規定投球回到達を果たすことができるだろうか。奪三振能力の高さを武器とし、さらなる飛躍を遂げることに期待がかかる。