【山形】衆議院選挙企画「候補者を追う」山形1区
YTS山形テレビ
山形1区に立候補しているのは、届け出順に立憲・新人の原田和広さん、共産・新人の三井寺修さん、自民・前職の遠藤利明さんの合わせて3人です。 【原田和広さん】「自民党には、今私が言ったような地方創生に不可欠な改革は絶対にできません。だから政権交代が必要なんです。真の地方創生は、政権交代から始まるんだということ。これを今回の選挙戦で、私はしっかりと訴えていきます。」 立憲・新人の原田和広さんです。 2019年から2021年まで山形市選挙区の県議会議員を務め、国政への挑戦は3回目となります。 立憲、国民、連合山形で構成する「2党一団体」の統一候補として立候補しました。 最低賃金の底上げや減税。 大学までの教育費を無償化し、現役世代の所得を増やすことが経済対策につながると訴えています。 【原田和広さん】「どうやったらこの国に暮らしている人々が、豊かに暮らしていけるのかを政権交代を成し遂げてそしてみなさんにしっかりと実感していただきたい。物価は上がっている、賃金は上がらない。その結果、先進国で唯一実質賃金が下がっている。一方でアメリカやイギリスやカナダは所得が2倍になっている。この差は何ですか。政治の差じゃないですか。」 今月17日、原田さんの事務所には、県議時代に支援した吉村知事が「恩返し」として激励に訪れました。 【吉村知事】「きょうはスーパームーンで、まんまるい大きなお月様なんですね。だからマルになるように、みなさんで頑張っていただきたいと思います。どうぞ頑張って下さい。」 原田さんは芳賀道也参議院議員をはじめとした非自民系の県議、市議らとともに遊説や街頭演説を中心とした草の根運動を展開。 政権交代に向け、政権批判票の受け皿となることを目指します。 【原田和広さん】 「前半戦はですね、立憲民主党という党の政策を中心に訴えてきたんですが、これからの後半戦は、私、原田和広個人の政策、この山形をどういう風に豊かな県にしていけるのかということ。そしてそれが、私自身しかできないんだということを特に福祉や教育と絡めて訴えていきたいなと思っています。」 【三井寺修さん】「憲法9条の精神を守り抜き、改憲をさせない日本共産党の躍進が絶対に必要だ。私がこの1区から立候補を決意した理由はここにあります。皆さん、日本共産党の躍進で、この山形1区から市民と野党の共闘の新たな発展を築いていこうではありませんか。」 共産・新人の三井寺修さん(44)です。 労働団体などの勤務を経て、現在は党の県青年学生部員などを務めています。 国政も含め選挙への出馬は今回が初めてです。 選挙戦では、金で動く政治からの転換を訴えるほか、大企業の内部留保の活用による賃上げや中小企業への直接支援。1日7時間、週35時間労働の実現などを掲げています。 【三井寺修さん】「内部留保は529兆円にも膨れ上がっています。日本共産党はこの内部留保の増加分に時限的な課税を行い、財源をしっかりと確保した上で、最低賃金を時給1500円、手取りで約20万円に押し上げることができます。」 知名度不足を課題にあげる三井寺さんは、街頭演説を中心に選挙戦を展開しながら、SNSでの発信にも力を入れています。 街頭演説の様子や政策を発信するなどして、若者も含めた幅広い世代への浸透を目指します。 【三井寺修さん】「一番はやはり街頭で私の声を直接聞いてもらって、政策を聞いてもらって、日本共産党の訴え、そして三井寺修の訴えを街頭で聴衆の方の激励を受けながら、一生懸命頑張っていきたいと思います」 【遠藤利明さん】「この温暖化によって最も厳しい難しい課題を背負うのは農業だと思っております。生産性を上げてしっかりと農業で生きていける、こんな政策をしっかりとこれからも進めていきたいと思っております」 自民・前職の遠藤利明さん、10回目の当選を目指します 日本スポーツ協会会長としての公務のため、選挙戦2日目に第一声をあげました。 気候変動に対応した農業技術の開発や山形新幹線の高速化、政治にかかるお金の透明化などを掲げています。 【遠藤利明さん】「入りと出を透明にしてしっかり皆さんにご理解いただく。こうした取り組みが大事だと思っています。今度の選挙が終わったらさっそく国会でこうした政治資金規制法の問題を解決してまいります」 今回の選挙戦、これまでになく遠藤さんと陣営がアピールしているのが、吉村知事との関係性です。 19日、吉村知事は7月の大雨への対応に感謝を伝える「恩返し」として、遠藤さんの事務所を激励に訪れました。 【吉村知事】「お力添えをいただいたのが遠藤先生であります」 非自民系の組織が推す吉村知事とは一定の距離感があった遠藤さんですが、山形新幹線の高速化などに向けて、知事との連携を深めると強調しました。 【遠藤利明さん】「中央政界に対して知事と一緒になって働いていくということが県の発展のために大いに役立つ、そんな信念のもとに私もこれから知事と一緒に連携して進んでいきたいと思っています」 選挙期間中は、他の候補の応援で本人不在となることも多くなりますが、県議や市議、佐藤孝弘山形市長による支援など、9期で培った組織力で選挙戦を展開します。 【遠藤利明さん】「地元のスタッフの皆さんが一生懸命やってくれているせいか、きょう1日わまってみて手ごたえと言いますか反応は良いと思ってます。後半は戻って集中して最後のお願いをしようと思っています」