二階堂ふみ、亀梨和也「ストロベリーナイト・サーガ」新境地開けるか
二階堂ふみと亀梨和也が刑事役で共演する「ストロベリーナイト・サーガ」(フジテレビ系、木曜22時)が11日スタート、初回は2時間拡大スペシャルとして放送された。誉田哲也氏のベストセラー小説「姫川玲子シリーズ」を原作に、2010年から竹内結子の主演でスペシャルドラマ、連ドラ、映画化と次々に実写化され、熱心なファンを持つ人気シリーズのリメイク。プロデューサーは最近では月9「海月姫」を手がけた(編成企画)、渡辺恒也氏。キャストとスタッフを一新したことで、ネット上の反応はさまざまだが、果たしてどうなる?
各キャスト最大のライバルは前作キャストたちか
竹内にかわり二階堂が演じる警視庁捜査一課殺人犯捜査第十係の姫川玲子は、ノンキャリアながら27歳の若さで警部補に昇任し係を率いるやり手の刑事。その“姫川班”に着任した生真面目で寡黙な年上の部下、菊田和男を演じるのが亀梨だ。前作の西島とはまた違う菊田像をどこまで伝えることができるか。また、姫川の天敵ともいえる殺人犯捜査第五係の“ガンテツ”こと勝俣健作を、前作では武田鉄矢が演じたが、今回は江口洋介が好演している。“姫川班”に対する“勝俣班”のライバル関係、そのコントラストが難事件の解明や登場人物たちの複雑な人間模様とともにドラマを盛り上げる。
前作ファンからは辛辣な声も 人気作ゆえの難しさ
第1話では亀有北署に立てられた「水元公園内殺人・死体遺棄事件特別捜査本部」を中心にストーリーが始まる。公園の溜池で発見された凄惨な遺体から、驚くべき事件が幕を開けた。 「前作とは別設定での続編ならまた違うのでしょうが、今回はリメイクということで、どうしても前作と比べられてしまう。竹内結子と西島秀俊の共演で人気を呼んだ前作を気に入っていたファンからは、どうしても辛辣な意見が出てしまいがちですね」と、指摘するのは放送局の50代男性プロデューサーだ。 第1話を見たところ、二階堂と亀梨、江口らキャストもそれぞれ持ち味を発揮していたし、グロテスクで強烈なシーンのさじ加減や緻密な演出もよく練られているように感じたが、やはり前作のファンからは「完璧に近い出来だった前作をなぜリメイクするのか」「今回のキャストも役者としては好きだが、ストロベリーナイトはやっぱり前作のキャストがぴったり」といった声がツイッターなどSNS上に散見される。人気作のイメージの強さを凌駕するのは並大抵のことではなさそうだ。