サービスエリアを出てから本線合流まで… いすゞ、新東名で大型トラック自動運転実証
新東名高速道路で自動運転技術を用いた大型トラックの走行実証を、いすゞ自動車(横浜市西区)などが開始した。一定の条件下で無人運転が可能な「レベル4」に向けたトラック事業を加速させ、実用化を目指している。 車両はいすゞや三菱ふそうトラック・バスなど国内主要トラックメーカー4社の大型トラックを活用。新東名の駿河湾沼津サービスエリア(SA)から浜松SA間で、SAを出発してから本線へ合流するまでの区間とSA入り口に入った後を自動運転に切り替えて走行するなど、公道の一部区間で行う。発車や駐車を行う自動発着システムや緊急停車時の制動機能などの確認と検証を今年12月末まで実施していく。 今回の走行実証は、国土交通省が進める自動運転トラックの合流実験の一環。豊田通商などが受託し、同SA間における無人走行や外部インフラ機器からの支援や監視などの運用や検証するプロジェクト。2025年度までにSAでの発車から本線合流、目的地駐車までワンストップで行うことを目指す。プロジェクト担当者は「段階的に自動運転の検証を増やし、実走に向けた取り組みに力を注いでいく」と話している。
神奈川新聞社