9回から登板する沢柳（撮影・冨永豊）

　◆楽天3×―2ソフトバンク（7日、楽天モバイル） 　ソフトバンクのドラフト5位新人、澤柳亮太郎投手（24）＝ロキテクノ富山＝が、9回にサヨナラ打を浴びてプロ初黒星を喫した。 ■「えーっ！ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 　高揚感を胸に秘め、同点で託されたマウンドに上がった。「負けられない戦いをしている中で、9回裏のしびれる場面で投げさせてもらった。ありがたいなと思いながら、わくわくしながら入れた。だけど、結果としては駄目でした」 　5番手で起用された右腕は、先頭の4番浅村への四球を悔やんだ。「逃げているわけじゃなかったんですけど、一発を打たれたくない気持ちが勝ってしまって。自分の持ち味であるゾーンで勝負するというのがなかなかできなくて。そのまま四球を出して、相手が押せ押せとなった」。 　続く岡島の犠打で1死二塁。相手の勢いにのまれたのかもしれない。鈴木大へのフルカウントからの7球目。低めのフォークを捉えられた打球は右翼線へのサヨナラ二塁打となった。 　敗戦投手になったが、首脳陣は力強い球を投じる社会人出身のルーキーに大きな信頼を寄せる。だからこそ、同点で迎えた9回に起用した。 　「これがいい経験になった、と思えるようにまた努力しないと。ただ打たれただけの日になってしまったら駄目だと思う。どうして先頭を出してしまったのか。どうして打たれてしまったのか。いろいろ考えて、打たれた楽天戦がいい経験だったなと言えるようにしたい」 　サヨナラ負けでのプロ初黒星という結果に目を背けることなく、真っすぐな目で誓った。この悔しさはきっと成長の糧になる。（鬼塚淳乃介）