ドロップボックスCEOが会議に「ジェフ・ベゾス流」を取り入れた理由(海外)
ドロップボックスは、会議に関してアマゾンを見習っている。 同社は会議でメモ(文書)を使用しており、会議は出席者はそのメモを読んでコメントを残すことから始まる。 アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが幹部会議でパワーポイントの使用を禁止し、代わりに6ページのメモを要求したのは有名な話だ ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)CEOがアマゾン(Amazon)で採用している会議のルールがドロップボックス(Dropbox)にも導入された。 ドロップボックス(Dropbox)のドリュー・ヒューストン(Drew Houston )CEOは、ドロップボックスは「メモ(文書)優先」の会議文化を採用していると語った。ヒューストンがスライドショーよりもメモを好む理由を以下で説明しよう。 「誰かがプレゼンテーションをしている時に、すでにスライドを読んだのに、口頭での説明が追い付くのを待たなければならなかったり、誰かが質問をすると、その答えは2、3枚後のスライドにある会議を、誰もが経験したことがあるだろう」と、彼は2024年10月18日に放送されたポッドキャスト「ザ・ローガン・バートレット・ショー(The Logan Bartlett Show)」のエピソードで語った。 「いずれにせよ、スライドを使ったプレゼンテーションは、会議に参加する人数が多いほど効果的なコミュニケーションが難しくなる」 さらにヒューストンは、パワーポイント(PowerPoint)を使ったプレゼンテーションを中心とした会議は、その内容よりもスライドショーを提供することに重きが置かれかねないと続けた。 「プレゼンテーションにどれだけ引き込まれるかは、その人の主張の是非についてよりも、プレゼンテーションのスキルやその場で考える力の有無によるので、歪みや偏りが少し生じてしまう」と、彼は話す。 「逆に、文書は非常に効果的だ。なぜなら文書は情報の伝達速度が速く、大多数の人は聞くことよりも読むことの方がずっと速いからだ」 アマゾンの創業者であるジェフ・ベゾスCEOが箇条書きやパワーポイント(PowerPoint)を嫌うようになったのは、2004年に上級幹部会議での使用を禁止したことにさかのぼると言われている。それらの代わりに、彼は6ページの「ストーリーのように構成された」メモ(文書)を要求し、会議は出席者がそれを黙読することから始まる。 ベゾスは、「簡潔な文書と混沌とした会議が好きだ」と話したこともある。箇条書きでは「多くの雑な考えを隠すことができる」ため、彼はメモを好んでいるのだという。 ドロップボックスの会議は、始まるとまず10分から20分ほど文書を読み、出席者はドロップボックス・ぺーパー(Dropbox Paper)にインラインコメントを残すとヒューストンは話している。彼によると、事前に読んだ文書の最後に参加者が全体の反応や評価を記入するフォームも設けているという。 曖昧でバラバラな文脈の代わりに、「突然、誰もが同じような高解像度の4Kビューで、何を話しているのか、どんなプランなのかを理解することができる。そして誰もが同じ事実に基づいているため、非常に効率的に情報を受け取ることができる。最大15人から20人が同じ部屋にいても効率的だ」と彼は言う。 「1時間かけてお互いの話を遮りながら進めるよりも、その10分か20分ではるかに忠実に理解を得ることができる」
Sarah Jackson