《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
高山若頭の姿は何処――
司組長の到着から2時間後の10時31分。再びガレージが開き、執行部・直参組長が姿を現した。車から現れたのは京都の老舗暴力団・会津小鉄会の高山誠賢会長だ。 「会津小鉄会は今年9月に継承盃が行なわれ、高山会長が就任した。もともと高山会長は六代目山口組の直参組織だった淡海一家を率いていたため、山口組の直参組長が組織を離れて他団体のトップを継承するという史上初の事例で話題になりました。 高山会長は会津小鉄の四代目の実子で、大学卒業後、金融機関で働いていましたが、渡世入り(ヤクザになる)の際に修行として六代目山口組の中核組織である弘道会に入っていた。司組長、高山若頭に可愛がられていたようで、そうした縁もあって今回の異例の移籍が実現したのではないか」(前出・実話誌記者) こうした経緯からか、現在弘道会を率いる竹内会長は頭を下げる高山会長の背中にポンと手を添える場面もあった。ただ、ここでも高山若頭の姿は確認できなかった。
会場内からは「女性の声」が
その後、5台のワゴン車が入り込む。姿こそ見えなかったが、コンパニオンの女性が分乗していたと思われる。納会が始まったようですぐにカラオケの歌声が聞こえだす。女性の歌声で一青窈『もらい泣き』、男性の歌声で坂本九『上を向いて歩こう』、河島英五『酒と泪と男と女』などの曲が流れ、合間には女性の笑い声もうっすらと漏れ伝わってきた。 今年の事始め、納会は例年より長く、12時51分に司組長が帰る時にはまた執行部、直参組長が勢揃い。この時にようやく杖をついている高山若頭の姿を確認できた。 その後、高山若頭、執行部が順次帰っていくが、お供の組員がオレンジ色の細長い箱に入った来年のカレンダーや組織名簿など、お祝いの品を抱えていた。「山健組」と書かれた白い袋も見受けられた。 「今年、分裂抗争が10年目に突入し、六代目側も若返りを狙い組織改変を進めているが、抗争を終わらせない限り、警察の厳しい規制が解かれることもなくジリ貧は避けられない。2025年は勝負の一年になるのではないか」(同前)